ハナミズキの葉が白い・茶色い・枝が枯れる|まず「どこに何が出ているか」で分けます
ハナミズキは病気になりやすい、枯れやすい。
そんなご相談を、川口市でもよくいただきます。
ただ、同じ「調子が悪い」でも、葉に出ているのか、枝なのか、根元なのかで、やることがまったく違います。
最初に、いまの木の様子を次の4つに当てはめてみてください。
- 葉の表が、白い粉をまぶしたようになる → うどんこ病
- 葉に茶色い斑点が広がり、紅葉より前に落ちる → 炭疽病・斑点病などの葉の病気
- 夏に葉がしおれる、枝先から枯れ込む → 夏の高温と乾燥、枝が枯れこむ病気
- 幹の根元に、オガクズのような木くずが出ている → 幹の中の虫(テッポウムシ)
このページでは、病気を中心にまとめます。
落葉後の剪定の時期と切り方は、ハナミズキの剪定時期の記事に分けて書いています。
うどんこ病|葉が白く粉をふいたら、葉のある時期のうちに手を打つ
葉の表が、小麦粉をまぶしたように白くなる病気です。
正体はカビの仲間です。
農研機構の日本植物病名データベースでは、ハナミズキなどミズキの仲間のうどんこ病の病原として、Erysiphe pulchra(エリシフェ・プルクラ)という菌が挙げられています。
明治44年の文献にすでに記録がある、昔からある病気です。
出る時期と薬の効き方の手がかりになるのが、東京都農林総合研究センターの試験です。
ハナミズキの苗では6月中旬に病気が出はじめ、そこから7日おきに3回薬をまくと、どの薬でも効果がありました。
一方、葉が落ちた冬に同じように3回まいた試験では、効果は認められていません。
つまり、うどんこ病は「冬のうちに薬で予防しておく」のが難しい病気です。
手を打つ順番は次のとおりです。
- 初夏から夏に白い葉が出はじめたら、早めに相談する(薬が効くのは葉のある時期)
- 白い葉が多い枝や、混み合って風が通らない枝は、冬の剪定で付け根から抜く
- 冬は薬ではなく、翌年の風の通り道をつくる剪定に回す
枝が混んだまま夏を越した木ほど、内側の葉から白くなっていく。
これは私たちが現場で見てきた傾向で、試験で確かめられた話ではありません。
それでも、風通しを戻す剪定は木の負担が少なく、花芽も残せる手当てです。
薬をまく場合、住宅地では、まわりに薬が飛ばないよう配慮することが国の省令で求められています(農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令 第6条)。
お隣の洗濯物や車、窓の開け閉めまで気にかける必要があります。
高い木は無理にご自分でまかず、お声がけください。
写真を送っていただければ、無料でお見積りします
お庭の木や生垣をスマホで撮って、LINEで送ってください。写真を見て、作業の内容と概算をお伝えします。
葉に茶色い病斑が出る・早く落ちる病気
国内でハナミズキに報告されている病気は、うどんこ病のほかに、斑点病・輪紋葉枯病・灰色かび病・とうそう病、枝が枯れこむ枝黒枯病があります。
東京農業大学の報告では、東京都世田谷区の街路樹のハナミズキで、葉が茶色く変わって早く落ちる炭疽病も確認されています。
秋は紅葉で葉が赤くなるため、病気との見分けがつきにくい時期です。
手がかりは、紅葉より前の夏から茶色い葉が落ちていたか、毎年同じ枝ばかり傷むか。
こうした枝は、写真を送っていただければ、冬の剪定のときに優先して見ます。
病名をご自分で決めて薬を選ぶ必要はありません。
病気ごとに使える薬は違いますし、写真だけでは言い切れないこともあるからです。
ハナミズキが「枯れやすい」と言われるわけ|夏の高温と乾燥
埼玉県が街路樹の管理方法をまとめた資料では、ハナミズキの注意点として「夏の高温乾燥に注意」「枯れやすい」と書かれています。
同じ資料で、若木から成木になる速さは「遅」に分けられています。
育つのがゆっくりな木は、枝葉を一度に大きく減らすと、元の姿に戻るまで年数がかかると私たちは考えています。
夏の暑さで弱っているときならなおさらです。
病気の枝を整理するときも、一度に切りすぎず、何年かに分けて進めます。
真夏に葉がしおれたり、葉先から茶色く枯れたりするときは、病気より先に水切れを疑ってください。
根元の土が乾ききっていないか、西日や照り返しの強い場所ではないかを確かめるのが先です。
幹の根元に木くずが出ている場合は、幹の中をテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)が食べている可能性があります。
こちらは葉を見ていても気づけません。
見つけたら、その日のうちにご相談ください。
料金の目安だけ、先に知りたい方へ
質問に答えるだけで、剪定の料金の目安がわかります。金額を見てから、ご相談するか決めていただけます。
ハナミズキのカメムシ|木の病気・害虫とは分けて考える
秋になると「ハナミズキのまわりにカメムシが多い」というご相談も増えます。
ただ、区や都の害虫の案内でハナミズキと結びつけて紹介されているのは、毛虫のアメリカシロヒトリです。
カメムシをハナミズキの害虫として扱った公的な資料は、私たちが確認した範囲では見当たりませんでした。
東京都の資料では、クサギカメムシはいろいろな植物で育ち、晩秋に洗濯物に集まったり、冬を越すために家へ飛んできたりするとされています。
遠くからも飛んでくるので発生源をつきとめにくく、網戸などで家に入れない対策が中心です。
秋のカメムシを理由に、木へ薬をまいたり枝先を切ったりする必要は薄いと考えています。
秋に枝先を切れば、翌年の花芽を落とすことにもなります。
詳しくはハナミズキの花が咲かないときの記事にまとめています。
葉を食べるアメリカシロヒトリは、足立区の案内では、幼虫が5〜7月と8〜9月の年2回出て、葉を糸でつづった巣の中で群れて食べます。
群れているうちに枝ごと切り落とす方法が勧められています。
病気が出たハナミズキを業者に頼むときの料金と確認点
私たちの料金表から、ハナミズキに関わるものを抜き出しました。
表示はすべて税込みです。
- 剪定:1本3,300円〜(高さと枝の量を見てお見積り)
- 消毒:1本2,200〜5,500円(樹高により変動)
- 脚立・高所作業車が必要な場合:+5,500円〜
- 切った枝葉の運搬・処分:量によって+3,300円〜
剪定と消毒を同時に行うセット割引もあります。
お見積りは運搬・処分料まで含めた金額でお渡しし、追加のご要望がない限り、作業後に金額が増えることはありません。
どこに頼む場合でも、次の点を先に確かめておくと行き違いが減ります。
- 薬をまくなら、どの病気・虫に向けた薬か、まわりへの飛び散りをどう防ぐか
- 病気の枝を切るのは、いまか、落葉後の冬か
- 花芽を残す切り方(刈り込みではなく、枝を付け根から抜く)で対応してもらえるか
よくあるご質問
Q. 冬のうちに薬をまいて、うどんこ病を予防できますか?
東京都農林総合研究センターの試験では、葉が落ちた冬の散布は効果が認められていません。
冬は混んだ枝を抜いて風通しをよくしておき、葉が出たあと、白くなりはじめた時期に様子を見るのが順番です。
Q. 病気の枝は、見つけたらすぐ切ったほうがいいですか?
すでに枯れている枝は、時期を問わず付け根から外して構いません。
生きている枝を大きく切る作業は、落葉後の11〜2月にまとめます。
夏から秋に枝先を切ると、翌年の花芽を落としてしまうためです。
Q. 秋にカメムシがたくさんいます。木を切れば減りますか?
東京都の資料では、カメムシは遠くからも飛んでくるため発生源をつきとめにくく、網戸などで家に入れない対策が中心とされています。
木を切っても減るとは限らないので、まずは窓まわりと洗濯物を確かめてください。
参考:農研機構「日本植物病名データベース」/東京都農林総合研究センター「樹木類うどんこ病に対する生育期および休眠期における薬剤防除」/東京農業大学「Colletotrichum acutatum によるハナミズキ炭疽病」/埼玉県「主要街路樹の管理・剪定方法等」/東京都保健医療局「カメムシ」/足立区「樹木に発生する虫」/e-Gov法令検索「農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令」
トムズの施工事例
さいたま市・ハナミズキの剪定
作業前
作業後
さいたま市にて、建物の壁沿いに高く伸びて2階の窓まわりにかかっていたハナミズキを剪定。
夏場のため太い枝は切り込まず、混み合った枝を透かして高さと幅を抑え、窓まわりの見通しと風通しを確保しました。
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