川口市で落葉後の柿・梅・桜の枝に白と茶のしま模様の卵のような殻を見つけたら|イラガの繭の中で幼虫が冬を越して初夏に毛虫になる仕組みと、穴の空いた空の繭との見分け方、冬の剪定と一緒に繭のついた枝を取る手順と高い枝を植木屋さんに頼む目安

川口市・川口西公園の風景

落葉後の枝に残る白と茶のしま模様の殻は、イラガの繭かもしれません

柿や梅、桜の葉がすっかり落ちた頃、枝の分かれ目に小さな卵のような殻がくっついているのを見つけることがあります。白い地に茶色のしま模様が入っていて、つるっと硬い。鳥の卵にも見えますが、多くの場合はイラガという蛾の繭です。

夏から秋にかけて、刺されるとビリッと痛む毛虫がいたなら、その毛虫が冬越しのために作った繭だと考えてよいと思います。

川口市のお庭でも、冬の剪定にうかがうとよく見かけます。葉が茂っている時期は隠れていて見えません。の落葉期が見つけやすく、取りやすい時期なんです。

川口 剪定 イラガ 繭

見た目の特徴

  • 卵のような楕円形で、うずらの卵より一回り小さい
  • 白っぽい地に、茶色や焦げ茶のしま模様やまだら模様が入る
  • 指で押してもへこまないほど硬く、枝にぴったり貼りついている

つきやすい木と場所

柿、梅、桜のほか、カエデやバラ科の庭木でもよく見つかります。場所は枝の分かれ目や、細い枝と太い枝のつけ根あたりが多いです。幹の低い位置にあることもあるので、目線の高さだけでなく足元から上までゆっくり見てみてください。

お客様から聞かれるのが、「ひとつ見つけたら、ほかにもありますか?」ということ。夏に毛虫が多かった木なら、同じ木に何個もついていることが珍しくありません。

イラガは繭の中で冬を越し、初夏に蛾になって次の毛虫を増やします

繭は、ただの抜け殻ではありません。中には幼虫が入っていて、この硬い殻の中で冬を越します。

冬の間、繭の中で起きていること

秋まで葉を食べて育った幼虫は、枝の上で自分の体を包む繭を作ります。そのまま冬の寒さをやり過ごし、春になると繭の中でさなぎに変わります。硬い殻は寒さや雨だけでなく、外敵からも中身を守っているんです。

春から夏にかけての流れ

初夏になると、さなぎから蛾が羽化して繭の外へ出てきます。この蛾が葉に卵を産み、かえった幼虫が夏から秋にかけて葉を食べ進む。これが、毎年同じ木に毛虫が出る仕組みです。

つまり、冬に枝に残っている繭は「来年の毛虫のもと」です。ひとつ取っておけば、そこから増えるはずだった卵の分まで減らせます。春に薬をまくより手間も少なく、冬のうちに取っておく意味は大きいと思います。

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中身の入った繭と、穴の空いた空の繭の見分け方

枝に残っている繭が、全部生きているわけではありません。すでに蛾が出ていった空の繭も、数年そのまま枝に残ります。見分けどころは「穴の形」です。

川口 剪定 イラガ 繭

穴がなく、つるっとしている繭

表面に穴も割れもない繭は、中に幼虫が入っている可能性が高いです。取るべきなのはこちら。しま模様がくっきりしていて、比較的新しく見えるものが多いです。

上の部分が丸くふたのように開いている繭

蛾が羽化して出ていった跡です。ふたを押し上げたように、きれいな丸い口が開いています。中は空なので、放っておいても毛虫は出てきません。見た目が気になるなら取ってかまいませんが、急ぐ必要はないものです。

横に小さな穴がある、または割れて崩れている繭

横に小さな丸い穴があるものは、イラガに寄生するハチが出ていった跡だと言われています。ギザギザに割れて崩れているのは、鳥がつついて中身を食べた跡のことが多いです。どちらも中の幼虫はもういません。

意外と盲点なのが、空の繭ばかり数えて「こんなにいる」と慌ててしまうケース。まずは穴の有無を見て、穴のないものから取っていけば十分です。迷ったものは取ってしまって問題ありません。

冬の剪定と一緒に繭のついた枝を取る手順と、高い枝を植木屋さんに頼む目安

繭取りは、落葉期の剪定と同じ日にまとめてやるのがいちばん効率的です。葉がないので枝の形と繭の位置が両方よく見えるんですよね。

用意するもの

  • 厚手の手袋
  • 剪定ばさみ
  • マイナスドライバーや金属のヘラ
  • 取った繭を入れるビニール袋

取る手順

  • 木の下から上へ、枝の分かれ目を中心に繭を探す
  • 穴のない繭を見つけたら、その枝が不要な枝かどうかを見る
  • 不要な枝なら、剪定と一緒に枝ごと切り取る
  • 残したい枝なら、ヘラを繭の下に差し込んでこそげ落とす
  • 取った繭は袋に入れて口を縛り、燃えるごみに出す

自分でやって失敗するケースで多いのが、繭を取りたいあまり、花芽のついた枝まで切ってしまうこと。梅や桜は冬の枝にもう花芽がついています。繭のためだけに良い枝を落とすくらいなら、枝は残してこそげ取るほうがいいです。

木ごとの気をつけどころ

柿と梅は、冬の剪定と相性がいい木です。込み合った枝を整理するついでに、繭のついた枝を落としてかまいません。桜は太い枝の切り口から傷みやすい木なので、繭のために太い枝を切るのはおすすめしません。桜はヘラでこそげ取るのが基本だと考えてください。

方法ごとの違い

方法 向いている場面 注意点
枝ごと切り取る 柿・梅の不要な枝に繭がついているとき 花芽のついた枝や太い枝は切らない
ヘラでこそげ取る 桜や、残したい枝に繭がついているとき 樹皮を深く削らない。繭は袋に回収する
その場で潰す 手の届く低い位置に数個だけあるとき 殻が硬いので、ペンチなどで確実に潰す
剪定とまとめて業者に頼む 脚立が要る高さ、木が大きい、本数が多いとき 剪定の見積りのときに繭取りもお願いと伝える

川口 剪定 イラガ 繭

植木屋さんに頼んだほうがいい目安

脚立に乗らないと届かない高さに繭があるなら、無理はしないでください。冬の枝は乾いていて折れやすく、片手で枝をつかみながらもう片手で作業するのは危ないです。

目安としては、次のどれかに当てはまれば植木屋さんにまとめて頼んだほうが安全だと思います。

  • 繭が脚立の上でないと届かない位置にある
  • 木の背丈が高く、どこまで繭がついているか下から見えない
  • 剪定もしばらくしておらず、枝が込み合っている

私たちお庭の便利屋トムズでは、川口市を中心に、戸田市・蕨市・草加市・さいたま市南区・さいたま市緑区で庭木の剪定をお受けしています。剪定は、お見積りは無料です。剪定のついでに繭も見て取っておきます。切った枝は回収してお持ち帰りしますが、量が多い場合は運搬・処分料別途申し受けます。

ほかの業者さんに頼む場合も、処分費が料金に含まれるのか、別にかかるのかは、見積りのときに確かめておくと安心です。

よくある質問

Q. イラガの繭は素手で触っても大丈夫ですか?

繭そのものには、毛虫のような毒のとげはないとされています。ただ、枝のささくれで手を切ることもあるので、手袋をして作業してください。繭を取ったあとに枝や葉に残った毛虫の抜け殻に触れないよう、作業後は手を洗うと安心です。

Q. 繭を取れば、来年は毛虫が出ませんか?

出にくくはなりますが、ゼロにはなりません。近くの木やお隣の庭から蛾が飛んでくることもあるからです。それでも、自分の庭の木で冬を越す分を減らしておけば、夏の毛虫の数はかなり抑えられると思います。

Q. 繭を見つけるのに一番いい時期はいつですか?

葉が落ちきったです。初夏には蛾が出ていってしまうので、春先までに済ませておくのがおすすめです。川口市あたりでは、梅の花が咲き始める前に剪定と一緒に片づけておくと、作業もしやすいです。

Q. 薬をまくのと、繭を取るのはどちらがいいですか?

冬は繭の殻が中身を守っているので、薬をかけても効きにくいです。冬は繭を取る、夏に毛虫が出たら枝ごと切り取るか消毒を考える、という分け方が無理がないと思います。

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トップ写真:川口市・川口西公園(撮影:Souka Kinmei/CC0/出典:Wikimedia Commons)