秋の庭木の消毒は「薬をまくかどうか」から決めなくていい
9月に入ると、川口市のお客様から「秋も消毒したほうがいいんでしょうか」「業者に頼むほどのことか分からなくて」というご相談が増えます。春に一度消毒していると、秋もやるべきか迷いますよね。
私たちがまずお伝えしているのは、作業の順番です。
薬をまくかどうかを先に決める必要はありません。最初にやるのは、虫や病気のついた枝を切って取り除くこと。薬剤を使うのはその後で、本当に必要な木の、必要な範囲だけにします。この順番で考えると、やることがかなり絞れます。
農林水産省と環境省の通知「住宅地等における農薬使用について」(平成25年4月26日)にも、同じ考え方が書かれています。定期的な散布をやめて、剪定や捕殺で対応するよう最大限努める、という内容です。剪定や捕殺のように、薬を使わずに切ったり取ったりして虫を減らす方法を「物理的防除」と呼びます。この通知の対象は、公共施設や街路樹、住宅地のまわりの植え込みなどです。個人のお庭を名指ししたものではありません。それでも、家が近いお庭ほどこの考え方に沿って進めるほうが安心だと思います。
9月は毛虫の2回目が出る時期。まず枝ごと切る理由
「春に消毒したのに、夏の終わりにまた虫が出た」というご相談は珍しくありません。秋の入り口に気をつけたい毛虫について、公的機関はこう案内しています。
- チャドクガ:4〜6月と8〜9月の年2回。ツバキ・サザンカ・チャなど、ツバキ科の木につきます(世田谷区)
- アメリカシロヒトリ:年2回(一部は3回)発生し、幼虫が出るのは5〜7月と8〜9月。毒はありませんが、サクラ・ヤナギ・カキ・プラタナス・ミズキ・アメリカフウなど百数十種類の木の葉を食べます(公益社団法人 農林水産・食品産業技術振興協会)
- イラガ類:1回目は6月頃、2回目は8月頃で、9月頃に3回目が出ることもあります。サクラ・ウメ・カキ・ハナミズキ・モミジにつき、触れると激しく痛みます(葛飾区・杉並区)
- モンクロシャチホコ:年1回で、幼虫が出るのは8月下旬〜9月。サクラ・ウメ・ナシ・リンゴにつきます(葛飾区)
出る時期や回数は、地域や年によって違います。「うちの木に来るのはどれだろう」と見比べる目安にしてください。

若いうちは固まっているので、切り取るのが早い
目黒区の案内によると、毛虫は若いうちは群れで固まっているため、この時期に駆除するのが効果的です。やり方は、葉や枝ごと剪定バサミで切り取って、ビニール袋に入れるだけ。
葉が数枚かじられている、または小さな虫が1本の枝に集まっている段階なら、庭全体に薬をまくより、その枝を切るほうが確実です。現場で私たちが「この枝は切りどきですね」と言うのも、たいていこの段階です。
見落としやすいのは、切った後の枝
チャドクガの毒針毛(どくしんもう)は長さ0.1mmほどで、死骸にも残ります(世田谷区)。
自分で切って失敗するケースで多いのが、切った枝をいったん地面に置いたり、素手で集めたりすることです。切ったらすぐ袋に入れて、口をしっかり閉じてください。作業中は長袖と手袋で、肌を出さないようにしましょう。
かぶれてしまったときは、こすったりかいたりしないこと。セロテープで押さえて毛を取り、水道やシャワーの流水で洗い流します。症状が広がるようなら、皮膚科を受診してください(目黒区・世田谷区)。
薬剤をまく木と範囲の見極め方、散布前にご近所へ伝えること
枝を切っても追いつかないほど広がっている、高い所にいて手が届かない。こういう場合は薬剤の散布を考えます。それでも、庭じゅうにまく必要はありません。
- まくのは虫がついている木だけ。「念のため隣の木にも」はやめる
- その木の中でも、被害が出ている部分にとどめる
- その植物に使ってよいと登録された薬剤を選び、ラベルに書かれた使い方どおりに使う
先ほどの通知でも、散布は最小限の部位・区域にとどめること、その植物に適用のある登録農薬をラベルの使い方を守って使うことが挙げられています。薬の種類や濃さを、人から聞いた話だけで決めるのは避けてください。

まく前にご近所へひと声かける
「お隣に言っておいたほうがいいですか?」とよく聞かれます。私たちは、伝えておくほうがいいと考えています。
通知では、目的・日時・農薬の種類・連絡先を、事前に周辺の住民へ知らせることが示されています。個人のお庭で義務があるわけではありません。ただ、お隣には洗濯物や開けた窓、車、小さなお子さんやペットがいるかもしれません。事前にひと声あるかどうかで、受け止め方はずいぶん変わります。
もう一つ気をつけたいのが天気です。風がない日か、風の弱い時間帯を選びます。川口市でも、家が隣り合っているお庭では、少しの風で薬剤がお隣の敷地に流れることがあります。風がある日は日程をずらしてください。
自分でやるか業者に頼むかの境目と、費用の考え方
最初に知っておいてほしいのは、川口市は市として害虫の駆除を行っていないことです。市は専門業者(有料)への依頼を案内しています(川口市FAQ)。お庭の木の虫は、自分で対処するか、業者に頼むかのどちらかになります。
どちらにするかの目安をまとめました。
| 比べる点 |
自分で対処 |
業者に依頼 |
| 向いている状況 |
手の届く数本の枝に、虫が固まっている |
高い所や木全体に広がっている。チャドクガやイラガで触るのが不安 |
| 主なやり方 |
剪定バサミで枝ごと切り、袋に入れる |
虫のついた枝を切り、必要な範囲にだけ散布する |
| 散布するときの配慮 |
ご近所への声かけ、風の弱い日選び、ラベルの確認をすべて自分で行う |
散布する木と範囲、日時を業者と一緒に確認する |
| かぶれのリスク |
切った枝の扱い方しだいで高くなる |
作業する人が枝を回収する |

私たちの料金の目安
- 剪定:1本3,000円〜
- 消毒・害虫駆除(1本):2,000〜5,000円(木の高さで変わります)
- 消毒・害虫駆除(庭全体・10本まで):15,000〜30,000円
- 毛虫・チャドクガ駆除:3,000〜10,000円(急ぎの対応もできます)
- 剪定と消毒を同時に行う場合:15%OFFのセットがあります
切った枝葉は私たちが回収して持ち帰ります。ただし、量が多い場合は運搬・処分料(3,000円〜/量に応じて)を別にいただきます。見積りは無料です。
料金表では、消毒に向いた時期を春(4〜5月)と秋(9〜10月)としています。とはいえ、時期が来たから全部の木にまく、という考え方はおすすめしません。秋は虫が出ている木を見て、枝を切るだけで済むか、散布まで必要かを決めるほうが、費用もご近所への影響も少なくなります。
どの業者に見積りを頼む場合も、次の2点は確認してください。
- 処分費が料金に含まれているか
- 散布するのはどの木の、どの範囲か
秋の庭木の消毒でよくある質問
Q. 秋の消毒は毎年やったほうがいいですか?
A. 毎年決まった時期に庭全体へまくより、虫が出ている木があるかを見てから決めるのがおすすめです。若い毛虫が固まっている段階なら、枝ごと切るだけで済むことも多いです。
Q. アメリカシロヒトリは触っても大丈夫ですか?
A. 毒はありません。ただ、いろいろな木の葉を食べるので、見つけたら葉や枝ごと切り取って袋に入れるのが確実です。
Q. チャドクガがついた枝を切りました。捨てるときに気をつけることは?
A. 死骸にも毒針毛が残るので、素手で触らず、すぐ袋に入れて口を閉じてください。かぶれたときは、こすらずにセロテープで毛を取り、流水で洗い流します。
Q. 庭の毛虫を川口市に駆除してもらえますか?
A. 川口市は市として害虫の駆除を行っておらず、専門業者(有料)への依頼を案内しています。
Q. 1本だけ見てもらうこともできますか?
A. できます。消毒・害虫駆除は1本2,000〜5,000円(木の高さで変わります)、剪定は1本3,000円〜です。量が多い場合は、枝葉の運搬・処分料(3,000円〜/量に応じて)が別にかかります。
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