毛虫がつきやすい庭木は「木の種類」でだいたい決まっています
「この木、毛虫が来ますか?」。植木の相談を受けていると、これが本当によく聞かれます。
結論から言うと、毛虫はどの木にも同じように来るわけではありません。虫の種類ごとに好きな木がほぼ決まっています。なので「自分の庭にどの木があるか」がわかれば、「どの虫に、いつ気をつければいいか」もだいぶ絞れるんです。
川口市のお庭でも、ツバキやサザンカの生け垣、シンボルツリーのサクラやハナミズキ、実のなるウメやカキはよく見かけます。どれも手入れしがいのある木ですが、毛虫が好む木でもあります。
この記事では、毛虫の見分け方や細かい駆除の手順には触れません。「木の種類ごとに、つく毛虫・出る時期・触ったときの危なさ」を早見表にして、その木を持っている方が「いつ・どこを見ればいいか」だけをまとめます。これから木を植える方は、候補の木の欄だけ見てもらえれば大丈夫です。

樹種別・毛虫の早見表(発生時期と毒の有無)
まずは一覧です。発生時期は目安で、地域や年によってずれることがあります。
| 庭木 |
つく毛虫 |
幼虫が出る時期の目安 |
触ったときの危なさ |
| ツバキ・サザンカ |
チャドクガ |
4〜6月と8〜9月の年2回 |
毒針毛あり。死骸にも毒針毛が残る |
| サクラ・ウメ・カキ・モミジ・ハナミズキ |
イラガ類 |
6月頃と8月頃。9月頃に3回目が出る場合も |
触れると激しい痛み |
| サクラ・ウメ(ナシ・リンゴも) |
モンクロシャチホコ |
年1回、8月下旬〜9月 |
参照した公的資料には記載なし |
| サクラ・カキ・プラタナス・ミズキ(ヤナギ・アメリカフウなども) |
アメリカシロヒトリ |
5〜7月と8〜9月(年2回、一部3回) |
毒はない |
(出典:世田谷区、葛飾区、杉並区、公益社団法人 農林水産・食品産業技術振興協会の公開情報)
表を見ると気づくと思います。サクラは3種類の毛虫の欄に出てくるんです。ウメとカキも2種類ずつ。毛虫の心配があるなら、この3本は特に気にかけておきたい木ですね。
ちなみにアメリカシロヒトリは、百数十種もの木の葉を食べるとされています。表に書いた木以外にも来ることはある、と考えておいてください。
持っている木ごとの見回りポイント
ここからは、木の種類ごとに「いつ・どこを見るか」の話です。毎日じっくり見る必要はありません。時期を決めて、ときどき葉をめくってみる。それだけでもだいぶ違います。
ツバキ・サザンカがある場合
見回る時期は4〜6月と8〜9月。この木で気をつけたいのはチャドクガです。
チャドクガの毒針毛は長さ0.1mmほどと、目ではまず見えません。しかも死骸にも毒針毛が残ります。「もういなくなったから大丈夫」と思って素手で枝を触り、あとからかゆくなる。これ、多いんです。
生け垣の場合は、人がよく通る側や、洗濯物を干す場所に近い面から見ていくと安心です。葉をめくるときは長袖と手袋で。首まわりが出ない服を選んでください。
サクラ・ウメ・カキがある場合
いちばん見回りの回数が多くなるのがこのグループです。
イラガ類は6月頃と8月頃、年によっては9月頃にも出ます。サクラ・ウメならモンクロシャチホコが8月下旬〜9月。サクラ・カキにはアメリカシロヒトリが5〜7月と8〜9月に出ます。
こうして並べると、初夏から9月いっぱいまで何かしら動いている計算です。意外と盲点なのが、秋口。「夏が終わったからもういいか」と見回りをやめた頃に、モンクロシャチホコやイラガ類の遅い世代が出てくることがあります。
実のなる木は、収穫で枝や葉に触る機会も多いですよね。手を伸ばす前に、その枝の葉裏をひと目見る。そんな習慣をつけておくと安心だと思います。

モミジ・ハナミズキがある場合
表の範囲では、気をつけるのはイラガ類です。6月頃と8月頃を中心に、9月頃まで気にかけておいてください。
触れると激しい痛みが出るので、剪定や落ち葉掃除で枝に触る前にひと目見ておきたいところ。シンボルツリーは玄関先やアプローチに植えられていることが多いので、お子さんが手を伸ばしやすい高さの枝から見ておくと安心です。
プラタナス・ミズキがある場合
アメリカシロヒトリの時期、5〜7月と8〜9月が見回りの目安です。毒はないとされていますが、放っておくと葉がどんどん食べられて、木の見た目が寂しくなってしまいます。
どの木にも共通するコツ
毛虫は若いうちほど群れで固まっています。見つけやすいのも、手を打ちやすいのもこの時期です(目黒区の案内より)。葉や枝ごと剪定バサミで切り取って、ビニール袋に入れる方法が紹介されています。
自分でやって失敗するケースで多いのが、見つけたときにはもう木全体に散っていた、というパターン。こうなると、脚立に上って木の上のほうまで追いかけることになります。早めに見つけられるかどうかで、手間がまるで変わるんです。
もしかぶれたとき・自分で手に負えないとき
見回り中に触ってしまうこともあると思います。公的機関の案内では、次のように対応するよう書かれています(目黒区・世田谷区)。
- こすらない・かかない
- セロテープで押さえて毛を取る
- 水道やシャワーの流水で洗い流す
- 症状が広がったら皮膚科を受診する
かゆいとついこすりたくなりますが、ここはぐっと我慢です。
それから、よくご相談いただくのが「市役所に頼めば取ってもらえるの?」というご質問。川口市は市として害虫の駆除は行っておらず、専門業者(有料)への依頼を案内しています。自宅の庭の毛虫は、自分で対処するか業者に頼むか、どちらかになります。
参考までに、私たちの料金は次のとおりです。
- 毛虫・チャドクガ駆除:3,000〜10,000円(緊急対応可)
- 消毒・害虫駆除 1本(単木):2,000〜5,000円(樹高により変動)
- 消毒・害虫駆除 庭全体(〜10本):15,000〜30,000円
- 剪定:1本3,000円〜(剪定と消毒を同時に行うと15%OFFのセットがあります)
切った枝葉は回収して持ち帰りますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,000円〜/量に応じて)を別途申し受けます。どこに頼む場合でも、処分費が含まれているかは事前に確認しておくと行き違いがありません。見積りは無料です。

よくある質問
Q. サクラを植えたいのですが、毛虫は必ず来ますか?
必ず来るとは言えません。ただ、サクラはイラガ類・モンクロシャチホコ・アメリカシロヒトリの3種類が好む木です。植えるなら、初夏から9月にかけて見回る前提で考えておくのがおすすめです。
Q. 毛虫の死骸なら触っても平気ですか?
チャドクガは死骸にも毒針毛が残ると案内されています。死骸でも素手では触らないでください。
Q. 9月に入ったら、もう見回りはしなくていいですか?
9月はモンクロシャチホコの幼虫の時期です。チャドクガやアメリカシロヒトリの2回目も8〜9月、イラガ類も9月頃に3回目が出ることがあります。サクラ・ウメ・カキ・ツバキ・サザンカがあるお庭は、9月いっぱいは気にかけておいてください。
Q. 消毒はいつ頼むのがいいですか?
私たちの料金表では、消毒の最適時期を春(4〜5月)と秋(9〜10月)とご案内しています。川口市周辺でも、剪定のタイミングとまとめてご相談いただくことが多いですね。
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