シマトネリコの葉が秋〜冬に落ちるのは、まず「寒さで葉を減らしているだけ」かどうかを見ます
11月を過ぎて冷え込んでくると、「シマトネリコの葉がパラパラ落ちてきた。
枯れたんでしょうか」というご相談が増えます。
毎年、この時期に多いんです。
シマトネリコは暖かい地域が原産の木で、「半常緑(はんじょうりょく)」と呼ばれる性質をもっています。
ふだんは葉をつけたままの常緑樹のようにふるまいますが、寒さが厳しい冬は葉の一部、年によってはかなりの量を落として冬を越します。
川口市のように冬に霜が降りる地域では、庭植えのシマトネリコが冬に葉を減らすのはめずらしくありません。
ですから、葉が落ちたこと自体は「枯れた」という意味にはなりません。
見るべきは葉ではなく、枝と芽のほう。
ここが生きていれば、春になればまた葉が出てきます。
ただし、寒さとは関係なく木が弱っているケースもあります。
夏の水切れ、根の傷み、カイガラムシの3つです。
まずはこの4つを見分けるところから始めましょう。

自然な落葉か、水切れ・根の傷み・カイガラムシかを見分ける手順
手順1:枝先を少しだけ削って、中の色を見る
葉が落ちて枝先が茶色く見えるときは、枝先の皮を爪で軽くこすってみてください。
皮の下が緑色でみずみずしければ、その枝は生きています。
茶色くカサカサしていたら、その部分は枯れています。
枝の先端だけ枯れていて、少し下は緑、ということもよくあります。
枝先の何センチかが枯れ込むのは、寒さや乾いた風でも起こりやすいんです。
逆に、幹に近い太い枝まで中が茶色いなら、寒さだけでは説明がつきません。
手順2:枝を軽く曲げてみる
生きている枝は、曲げるとしなります。
枯れた枝は、ポキッと乾いた音で折れます。
全部の枝を試す必要はなく、木の上・下・日の当たる側・裏側と、場所を変えて数本見れば十分です。
手順3:枝や幹に、白や茶色の粒がついていないか見る
意外と盲点なのがここ。
枝や幹、葉の裏に、白っぽい綿のような粒や、茶色い小さな殻のようなものがびっしりついていたら、カイガラムシの可能性があります。
まわりの葉や下の地面がベタベタしていたり、葉や枝が黒いすすをかぶったようになっていたりするのも、カイガラムシが出す排せつ物とそこに生えるカビ(すす病)のサインです。
手順4:夏から今までのことを思い出す
お客様に必ずうかがうのが、この夏の様子です。
- 真夏に何日も水やりができなかった時期があったか(とくに鉢植えや、植えて1〜2年の若い木)
- 近くで工事や外構のやり直しをして、根元を掘ったりコンクリートで覆ったりしなかったか
- 雨のあと、根元に水たまりが長く残る場所ではないか
- 鉢植えの場合、何年も植え替えていないか
夏に受けた水切れのダメージは、その場ですぐ枯れずに、秋になってから枝先の枯れ込みとして表に出てくることがあります。
根を傷めた場合も同じで、時間差で出てくるのがやっかいなところですね。
| 原因 |
よく見られるサイン |
冬のあいだの対応 |
| 寒さによる自然な落葉 |
葉は落ちるが、枝の中は緑で、曲げるとしなる。 芽が残っている |
何もしないで春を待つ。 落ち葉の掃除だけでOK |
| 夏の水切れ |
枝先だけでなく、上のほうの枝がまとめて茶色く枯れ込む。 夏に水やりが途切れた心当たりがある |
明らかに枯れた枝だけ取る。 春以降の水やりを見直す |
| 根の傷み(根腐れ・根詰まり・工事など) |
木全体の元気がなく、太い枝まで枯れが進む。 根元がいつも湿っている、または鉢がパンパン |
根の状態の確認が先。 強く切ると負担が増えるので様子を見る |
| カイガラムシ |
枝や幹に白・茶色の粒。 葉や地面がベタつく、黒いすすがつく |
ブラシでこすり落とす。 ひどい枝は付け根から切る |
ひとつに決めきれないことも、もちろんあります。
寒さで葉を落としたところに、夏の水切れの枯れ込みが重なっている、というのは本当によくある組み合わせなんです。

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冬にシマトネリコを強く切らず、春まで待つ理由
葉が落ちて枝ばかりになると、「見た目が寂しいし、いっそバッサリ切ってしまおうか」と考える方も多いと思います。
気持ちはよくわかります。
でも、冬の強い剪定はおすすめしていません。
理由は3つあります。
理由1:どの枝が本当に枯れているか、冬はわからない
葉がない時期は、生きている枝と枯れた枝の見分けがつきにくくなります。
春になって芽が動き出せば、芽が出た枝は生きている、出ない枝は枯れている、とはっきりします。
冬に切ってしまうと、実は生きていた枝まで落としてしまうことがあるんです。
理由2:寒い時期は、切り口からの回復が遅い
シマトネリコはもともと寒さが得意な木ではありません。
冬は生長がほぼ止まっているので、太い枝を切っても、その切り口をふさいだり、新しい芽を出したりする力がすぐには働きません。
寒さで弱っているところに大きな傷をつけるのは、体力が落ちた木にさらに負担をかけることになります。
理由3:弱っている原因が根や虫なら、切っても解決しない
水切れや根の傷み、カイガラムシで弱っているなら、枝を切っても原因はそのまま残ります。
むしろ葉や枝を減らしすぎると、木が栄養をつくる力がさらに落ちてしまいます。
冬のあいだにしてよいのは、完全に枯れて折れそうな枝を取ること、カイガラムシのついた枝を整理すること、このくらいです。
高さを下げる・形を大きく変えるといった強めの剪定は、春になって芽が動き出し、木に勢いが戻ってからにしましょう。
自分でやって失敗するケースで多いのが、「葉がないから枯れたと思って、幹の近くで全部切ってしまった」というもの。
春に根元から芽が吹いてきて、「まだ生きていたんだ」と気づくこともあります。
シマトネリコは芽吹く力の強い木なので、あわてて切らないのがいちばんです。

川口市で植木屋さんに剪定を頼む目安と費用の見方
次のようなときは、ご自分で判断せず、一度プロに見てもらったほうが安心だと思います。
- 太い枝や幹の中まで茶色く、木全体が枯れているのか一部だけなのか判断できない
- カイガラムシが木全体に広がっていて、手が届かない高さまでついている
- 2階の屋根に届くくらい大きくなっていて、脚立では作業が危ない
- 春に高さを下げたいので、今のうちに見積りだけ取っておきたい
私たちお庭の便利屋トムズでは、剪定は1本3,300円〜(税込)で承っています。
実際の金額は木の高さや枝の量、作業のしやすさで変わるので、見積りは無料で出しています。
切った枝葉は回収して持ち帰りますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,300円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
どの業者さんに頼む場合でも、見積りの段階で「処分費が含まれているか、別なのか」は確認しておくと、あとで行き違いになりません。
川口市をはじめ、戸田市・蕨市・草加市・さいたま市南区・緑区のご相談をいただいています。
冬のうちは「切る」より「見る」のが大事な時期。
枯れているのか寒さで休んでいるだけなのか、気になったら写真を撮って相談するところから始めてみてください。
シマトネリコの葉が落ちたときのよくあるご質問
Q. 冬に葉が全部落ちてしまいました。もう枯れていますか?
A. 葉が全部落ちても、枝の中が緑で、曲げるとしなるなら生きています。
寒い冬はほとんど葉を落とすこともあるので、春に芽が出るかどうかを見てから判断しましょう。
川口市あたりの冬なら、庭植えでも十分ありえる姿です。
Q. 茶色くなった枝先は、今すぐ切ったほうがいいですか?
A. 完全に枯れた細い枝先なら、冬に取っても大丈夫です。
ただ、どこまで枯れているか迷う枝は、春に芽が出るのを待ってから、芽の上で切るほうが失敗がありません。
Q. 鉢植えのシマトネリコを室内に入れたほうがいいですか?
A. 鉢植えは地面に植えた木より根が冷えやすいので、寒さが厳しい時期は軒下や風の当たらない場所に移すだけでも違います。
室内に入れる場合は、暖房の風が直接当たらない明るい場所に置き、土が乾いてから水をやるようにしてください。
Q. カイガラムシは自分で取れますか?
A. 手の届く範囲なら、使い古しの歯ブラシなどでこすり落とせます。
数が多くて広がっている枝は、付け根から切ってしまうほうが早いこともあります。
高いところまで広がっているなら、無理をせず相談してください。
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トップ写真:シマトネリコの木(撮影:KENPEI/CC BY-SA 3.0/出典:Wikimedia Commons/トリミング・縮小して使用)