毛虫の色は、種類を絞る手がかりになります
「庭に黒い毛虫がいた。
これって毒がある?」「白っぽい毛虫が葉にびっしり」「緑色の毛虫に触ったら、ものすごく痛かった」
毛虫のご相談では、まず色のことを聞かれます。
色は、種類を絞るいい手がかりです。
ただ、毛虫は育つにつれて色が変わる種類が多く、色だけで決めると間違えることもあります。
この記事では、色ごとに考えられる毛虫と、つく木、毒の有無を早見表にしました。
見当がついたら、種類ごとの詳しい記事に進んでください。
色で見分ける毛虫の早見表
| 見た目の色 |
考えられる毛虫 |
つく木 |
毒の有無 |
| 黒い毛虫 |
モンクロシャチホコ(育つと紫黒色の体に白っぽい毛) |
サクラ・ウメ・ナシなど |
毒はない |
| 黒い毛虫 |
ドクガ(黒とオレンジの2色) |
サクラ・ウメ・バラ・カキなど百数十種 |
毒針毛あり。 成虫にもある |
| 黒い毛虫 |
ホタルガ(黒と黄色の模様) |
ヒサカキ |
体から出す液でかぶれる |
| 黒い毛虫 |
マツカレハ(銀色の背に黒い毛束) |
アカマツ・クロマツなど |
黒い毛束に毒針毛 |
| 白い毛虫 |
アメリカシロヒトリ(育つと白い毛で白っぽい) |
サクラ・カキ・ヤナギなど百数十種 |
毒はない |
| 白い毛虫 |
クスサン(全身が白い長い毛) |
クリ・クヌギ・サクラ・イチョウなど |
毒物質はない |
| 緑の毛虫 |
イラガ(黄緑色に褐色の模様) |
カキ・サクラ・ウメ・カエデなど |
トゲに触れると激しい痛み |
| 緑の毛虫 |
ヒロヘリアオイラガ(黄緑色に青い線) |
サクラ・カエデ・キンモクセイ・カキなど |
トゲに触れると激しい痛み |
| 緑の毛虫 |
オビカレハ(青緑色・春) |
サクラ・ウメ・モモ・リンゴなど |
毒はない |
| 黄褐色の毛虫 |
チャドクガ幼虫 |
ツバキ・サザンカ・チャ |
毒針毛あり。 死骸にも残る |
(出典:多摩市・国立市・葛飾区〈モンクロシャチホコ〉、札幌市〈ドクガ・オビカレハの色〉、倉吉市〈ホタルガ〉、青森市・弘前市〈アメリカシロヒトリの見た目〉、森林総合研究所〈クスサン・マツカレハ〉、名古屋市〈イラガ〉、さいたま市〈ヒロヘリアオイラガ〉、堺市・世田谷区〈チャドクガ〉、公益社団法人 農林水産・食品産業技術振興協会〈つく木・毒〉の公開情報)
同じ色に何種類も並ぶのは、色だけでは決めきれないからです。
「どの木についているか」と組み合わせると、ぐっと絞れます。
写真を送っていただければ、無料でお見積りします
お庭の木や生垣をスマホで撮って、LINEで送ってください。写真を見て、作業の内容と概算をお伝えします。
黒い毛虫
9月ごろ、サクラやウメの枝に黒っぽい毛虫が並んでいたら、まずモンクロシャチホコを考えます。
多摩市は「8〜9月頃にサクラにつくケムシは、ほとんどがモンクロシャチホコ」と案内しています。
若いうちは赤褐色で、育つと紫黒色になり白い毛が生えます(葛飾区の案内より)。
毒はないとされていますが、食べる量が多く、放っておくと木が丸坊主になることもあります。
気をつけたいのは、黒とオレンジの2色の毛虫です。
ドクガの可能性があり、毒針毛の数はチャドクガよりも多いとされています。
成虫のガにも毒針毛があります。
ヒサカキについている黒と黄色の毛虫はホタルガ、マツの黒い毛束が目立つ毛虫はマツカレハの可能性があります。
どちらも触るとかぶれたり、強く痛んだりします。
なお、マイマイガやクスサンのように、小さいうちだけ黒っぽい毛虫もいます。
黒いから毒がある、黒いから安全、とは言えません。
白い毛虫
庭木に白っぽい毛虫がいたら、まず考えられるのがアメリカシロヒトリです。
育つにつれて白い毛が生え、若いうちは葉に糸を張った袋の中に集まっています(青森市・弘前市の案内より)。
幼虫は5〜7月と8〜9月に出ます。
毒はありません。
春から初夏に、クリやクヌギ、サクラで白い長い毛の大きな毛虫を見たら、クスサンかもしれません。
体長が大きく驚きますが、毒物質は含まれていないとされています。
ただ、触ると痛く感じることがあります。
気をつけたいのは、群れているチャドクガがアメリカシロヒトリと見間違えられることがある点です(公益社団法人 農林水産・食品産業技術振興協会より)。
ツバキやサザンカについている毛虫は、白っぽく見えても素手で触らないでください。
料金の目安だけ、先に知りたい方へ
質問に答えるだけで、剪定の料金の目安がわかります。金額を見てから、ご相談するか決めていただけます。
緑の毛虫
葉の裏にいる黄緑色の毛虫は、イラガの仲間を疑ってください。
イラガは黄緑色で背中に褐色の模様があり(名古屋市の案内より)、ヒロヘリアオイラガは黄緑色に青い線の模様が入ります(さいたま市の案内より)。
どちらもトゲが毒腺につながっていて、触れると電気が走るような痛みが出ます。
イラガの幼虫は7〜8月から10月ころまで、ヒロヘリアオイラガは7〜10月ころが目安です。
秋の剪定や落ち葉掃除で、いちばん刺されやすい毛虫です。
春にサクラやウメの枝の股へテントのような巣を張る青緑色の毛虫は、オビカレハの可能性があります。
こちらは毒がなく、毛もやわらかいとされています。
黄褐色の毛虫(チャドクガ幼虫)
ツバキ・サザンカ・チャについている、黄褐色に見える毛虫はチャドクガの幼虫です(堺市の案内より)。
幼虫は4〜6月と8〜9月の年2回出ます。
毒針毛は長さ0.1mmほどと目に見えないほど細かく、死骸や脱皮殻にも残ります(世田谷区の案内より)。
風で飛んだ毒針毛で、木に触っていないのにかぶれることもあります。
ツバキ・サザンカの毛虫は、色にかかわらず触らないのがいちばんです。
色で迷ったら、「全部毒がある」として扱う
ここまで色で分けてきましたが、実際の庭では見分けがつかないことも多いです。
名前がはっきりするまでは、どの毛虫も毒があるものとして扱ってください。
- 素手や目の粗い軍手で触らない
- ほうきや棒で払い落とさない
- 葉や細い枝ごと切り取り、ビニール袋に入れて口を縛る
- 脚立が必要な高さや、木全体に広がっている場合は業者に任せる
業者に任せるときは、川口市の植木屋のように、剪定と毛虫の駆除をまとめて引き受けているところだと、毛虫のついた枝ごと片づけられて手間が減ります。
川口市の剪定業者を比べるときも、駆除まで頼めるかを先に確かめておくと話が早いです。
私たちに頼んだ場合、毛虫・チャドクガ駆除は3,300〜11,000円(緊急対応可)、消毒・害虫駆除は1本2,200〜5,500円(樹高により変動)が目安です。
量が多い場合は運搬・処分料(3,300円〜)がかかりますが、見積りの段階で含めてお伝えします。
見積りは無料です。
LINEで毛虫のアップと木全体の写真を送っていただければ、種類の見当と概算をお伝えできます。
撮り方はこちらの記事をご覧ください。
よくある質問
Q. 黒い毛虫は、みんな毒がありますか?
A. いいえ。
サクラやウメにつくモンクロシャチホコは、黒っぽくても毒はないとされています。
一方で、黒とオレンジのドクガには毒針毛があります。
色だけでは決められないので、わからないうちは触らないでください。
Q. 緑色の毛虫に刺されたら、どうすればいいですか?
A. こすらず、セロテープを軽く押し当てて毛やトゲを取り、流水で洗い流してください。
痛みや腫れが広がる場合は、皮膚科を受診しましょう(目黒区・世田谷区の案内より)。
Q. 白い毛虫が大量にいます。放っておいても大丈夫ですか?
A. アメリカシロヒトリなら毒はありませんが、食べる量が多く、放っておくと葉がどんどん減ります。
葉が白く見える枝を、群れが小さいうちに切り取っておくのがおすすめです。
参照:多摩市・国立市・葛飾区(モンクロシャチホコ)/札幌市(ドクガ・マイマイガ・オビカレハ)/倉吉市(ホタルガ)/青森市・弘前市(アメリカシロヒトリ)/森林総合研究所 九州支所(クスサン・マツカレハ)/名古屋市(イラガ)/さいたま市(ヒロヘリアオイラガ)/堺市・世田谷区(チャドクガ)/公益社団法人 農林水産・食品産業技術振興協会「庭の刺す毛虫・刺さない毛虫」/目黒区・世田谷区(かぶれたとき)
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トップ写真:アメリカシロヒトリの幼虫(撮影:Katja Schulz/CC BY 2.0/出典:Wikimedia Commons/トリミング・縮小して使用)