放置して大きくなりすぎた松は、「どこで切るか」で残る枝と枯れる枝が分かれます
「何年か手を入れていなかったら、松が屋根より高くなってしまった」「横に張り出して、隣の敷地や道路にかかっている」。
川口市のお客様から、こうしたご相談をよくいただきます。
気持ちはよく分かるんです。
大きくなりすぎた木を見ると、ばっさり半分くらいの高さで切ってしまいたくなりますよね。
ただ、松はほかの庭木と同じ感覚で切ると、その枝が枯れてしまうことがある木です。
よくご相談いただく状態は、だいたい次のような形です。
- 枝の先の方にだけ葉が残っていて、幹に近い内側はほとんど葉がない
- 上へ上へと伸びて、脚立を使っても先端に届かない
- 横枝が長く伸びて、塀やカーポート、電線に近づいている
- 一度自分で強く切ったら、切った枝が茶色くなってしまった
この記事では、松を「小さくしたい」という悩みに絞ってお話しします。
枯らさずに小さくするには、切る場所と時期と年数の組み立てが大事なんです。
葉のない所まで切り戻すと、その枝が枯れる理由
松は古い枝から新しい芽がほとんど出ない
ツバキやキンモクセイのような木は、葉のない太い枝で切っても、幹の途中から新しい芽が出てくることが多い木です。
ところが松は違います。
松の新しい芽は、基本的に枝の先端や葉の付いている部分にできます。
葉が落ちて何年もたった古い枝からは、芽がほとんど出てきません。
つまり、葉が1本も残らない位置で枝を切ると、その枝には次に伸びる場所がなくなってしまうんです。
葉がなければ光合成もできない。
芽も出ない。
その枝は少しずつ弱って、やがて枯れていきます。
ぶつ切りにした枝がたどる経過
自分でやって失敗するケースで多いのが、「高さを詰めたいから、幹や太い枝を途中でノコギリで切った」というものです。
切った直後は見た目がすっきりするので、うまくいったように感じます。
けれど、葉のない所で切った枝は、翌年になっても芽吹きません。
残った枝が茶色く乾いて、結局は付け根から取り除くことになる。
そうなると、小さくしたかった松が、かえって枝のない穴だらけの姿になってしまいます。
意外と盲点なのが、放置した松ほど内側に葉がないこと。
外側にだけ葉が集まっているので、「少し切り詰めただけ」のつもりでも、葉のない所まで入ってしまいやすいんです。

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11〜2月の冬の剪定で、葉を残しながら数年かけて小さくする段取り
なぜ冬に切るのか
松の剪定は、大きく分けると春の「みどり摘み」と、秋から冬にかけての手入れがあります。
枝を抜いたり切り戻したりして形を整えるのは、松の成長が落ち着く11〜2月の冬が向いているんです。
木への負担が比較的少なく、枝の付き方もよく見えるので、どこに葉が残っているかを確かめながら切れます。
1年目:混んだ枝と枯れ枝を抜いて、内側まで光を入れる
最初の冬は、いきなり高さを下げません。
まずは枯れ枝、重なり合った枝、内向きに伸びた枝を付け根から抜いていきます。
目的は、内側に光と風を入れることです。
光が届くようになると、内側に残っている葉が元気を取り戻し、次の年に切り戻すときの「受け皿」になってくれます。
この木は今年は我慢の年ですね、とお伝えすることもあります。
2年目以降:葉の付いた分かれ目まで一段ずつ下げる
内側の葉が育ってきたら、いよいよ小さくしていきます。
切る位置は、必ず「葉の付いている小枝が分かれている所」のすぐ上。
先端の長い枝を、その分かれ目まで戻すイメージです。
こうすると、残った小枝が新しい先端になって、枝が途切れずに続きます。
一度に下げきろうとせず、毎年冬に一段ずつ。
数年かけて目標の大きさに近づけていくのが、松を枯らさない一番の近道なんです。
春のみどり摘みを組み合わせると伸びが抑えられる
冬に下げても、春に新芽がそのまま伸びれば、また大きくなってしまいます。
春に伸びてくる新芽(みどり)を摘んだり短くしたりしておくと、伸びる量そのものを抑えられます。
冬の切り戻しと春のみどり摘みは、小さくするためのセットだと考えてください。
| やり方 |
見た目の変化 |
枝が枯れる心配 |
数年後の姿 |
| 葉のない所でぶつ切り |
その日のうちに大きく下がる |
大きい(芽が出ず枯れやすい) |
枯れ枝を抜いて穴が空いた姿になりやすい |
| 冬に葉を残す位置で段階的に下げる |
1年ごとの変化は控えめ |
小さい(残した小枝が先端になる) |
葉の付いた枝がつながったまま小さくなる |
| そのまま放置 |
変わらない、または大きくなる |
内側の枝が日陰で弱っていく |
さらに外側にだけ葉が残り、小さくしにくくなる |

高い松を植木屋さんに頼む目安と剪定料金
自分でやめておいたほうがいいサイン
低い枝の枯れ枝を抜く程度なら、ご自身でもできると思います。
ただ、次のような松は無理をしないでください。
- 脚立のてっぺんに立たないと先端に届かない
- 電線や道路、隣家の屋根に枝がかかっている
- どの枝に葉が残っているか、下から見て判断がつかない
- 過去に強く切って、すでに枯れかけた枝がある
高い所の作業は、落下の危険がいちばん大きいんです。
それに、松の切り戻しは「どこまで下げていいか」を枝ごとに見極める作業なので、慣れた植木屋さんに一度見てもらうと、何年かけてどこまで小さくできるかの見通しも立てやすくなります。
川口市で頼む場合の料金の考え方
私たちお庭の便利屋トムズでは、剪定は1本3,300円〜(税込)からお受けしています。
松の大きさや枝の混み具合、作業のしやすさで変わるので、現地を見てからお見積りを出します。
お見積りは無料です。
切った枝葉は回収して持ち帰りますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,300円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
大きくなった松は枝の量も多くなりがちなので、お見積りの段階でまとめてお伝えするようにしています。
ほかの業者さんと比べるときも、処分費が込みかどうかは確認しておくと安心ですよ。
川口市のほか、戸田市・蕨市・草加市・さいたま市南区・さいたま市緑区にもお伺いしています。

よくあるご質問
Q. 1回の剪定で、一気に小さくしてもらうことはできますか?
葉のない所まで下げると枝が枯れてしまうので、一度に下げられるのは「葉の付いた分かれ目がある所まで」です。
それより小さくしたい場合は、冬ごとに段階を踏んで数年かけて進める形をおすすめしています。
Q. 夏に切ってしまったのですが、大丈夫でしょうか?
すぐに枯れるとは限りません。
切った位置に葉が残っていれば、その枝はつながる可能性があります。
葉のない所で切った枝は様子を見て、冬の剪定で整理していきましょう。
Q. 小さくするより、伐採したほうがいい松もありますか?
内側に葉がほとんど残っていない松や、幹が傷んでいる松は、小さく仕立て直すのが難しいこともあります。
川口市内でも、建物や電線との距離から伐採を選ばれる方がいらっしゃいます。
まずは現地で状態を見て、どちらが向いているかをお伝えします。
Q. 毎年頼まないといけませんか?
小さくしている途中の数年間は、冬の剪定を続けるほうが確実です。
目標の大きさに落ち着いたあとは、その大きさを保つ手入れに切り替えられます。
お庭のこと、まずはお気軽にご相談ください
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