9月にツツジ・サツキを刈り込むと、来年の春は花が咲きません
これ、本当に多いんです。
夏のあいだに伸び放題になった生垣を見て、「そろそろ形を整えたい」と思われる方が、川口市でも9月に入ると一気に増えます。
お気持ちはよくわかります。
枝が飛び出して、通行の邪魔になって、見た目もだらしない。
でも、ツツジやサツキに限っては、ここで刈り込みバサミを入れるのが一番もったいないタイミングなんです。
理由はひとつ。
来年の春に咲くはずの花の芽が、もう枝の先に出来上がっているからです。
つまり9月の刈り込みは、伸びた枝を切っているつもりで、来年の花を全部切り落としている作業になります。
翌春、ご近所のツツジが満開なのに自分の家だけ緑一色——という状態になって、「去年きれいに刈ったのに、どうして」とご相談をいただく。
毎年、必ずあります。

花芽は夏のうちに完成している。だから秋は手遅れ
植物が来年の花のもとを作る準備を始めることを、花芽分化(かがぶんか)と呼びます。
専門用語に聞こえますが、やっていることは単純で、「花が終わった直後から、翌年の花のつぼみを作り始める」という話です。
ツツジとサツキは、これがとても早い。
花が終わって1か月ほど経つと、枝の先で来年のつぼみづくりが始まります。
そして真夏のあいだに、外からは見えない小さな芽として完成してしまう。
秋にはもう、枝先の丸くふくらんだ芽が「来年の花」そのものです。
いまご自宅のツツジの枝先を見てみてください。
尖った細い芽と、ふっくら丸い芽が混ざっているはずです。
丸いほうが花芽。
これを落とせば、その枝から花は出ません。
ここが桜や梅と違うところで、ツツジ・サツキは花芽が枝の先にしかつかない。
だから「全体を均一にパチパチ刈り込む」という作業が、そのまま花芽の全切除になってしまうわけです。
生垣仕立てでも、玉仕立てでも同じ。
よくお客様から聞かれるのが「じゃあ、どの時期なら切っても咲くの?」というご質問。
表にまとめます。
| 時期 |
強い刈り込み |
翌春の花 |
私たちのおすすめ作業 |
| 花が終わった直後(ツツジ5月中〜下旬/サツキ6月中〜下旬) |
◎ 適期 |
しっかり咲く |
全体の刈り込み・樹形づくり・切り戻し |
| 7月上旬まで |
○ ぎりぎり間に合う |
やや減る程度 |
軽い整形、飛び出した枝の処理 |
| 7月下旬〜8月 |
× 花芽づくりの最中 |
大きく減る |
徒長枝だけを抜く |
| 9月〜10月 |
× 花芽が完成済み |
ほぼ咲かない |
徒長枝の整理・枯れ枝と病害枝の除去のみ |
| 11月〜2月 |
× 寒さで切り口が傷む |
咲かない |
落ち葉の掃除、株元の整理 |
| 3月〜4月 |
× つぼみを落とす |
咲かない |
何もしない(開花を待つ) |
ツツジ・サツキに大きくハサミを入れられる期間は、1年のうち1か月半ほど。
意外と短いんです。
適期は「花が終わったらすぐ」。サツキはツツジより1か月遅い
ではいつ頼めばいいのか。
答えは花が終わってすぐ、5〜6月です。
ここで混同されやすいのが、ツツジとサツキの違い。
見た目がよく似ていて、どちらも同じ仲間なのですが、咲く時期が約1か月ずれます。
川口市あたりでは、オオムラサキなどのツツジがゴールデンウィーク前後、サツキが5月の終わりから6月にかけて。
葉が小さく硬いほうがサツキ、葉が大きく柔らかいほうがツツジ、という見分け方も現場では使います。
適期も、その分だけ後ろにずれます。
- ツツジ:5月中旬〜下旬。
花がしおれたら、咲いた花がらごと刈り込む
- サツキ:6月中旬〜下旬。
遅くとも7月上旬まで
この時期なら、刈り込みで樹形を小さく作り直しても大丈夫です。
むしろ強く切ったほうが、そのあと伸びた枝の先に新しい花芽がつくので、翌春の花は増えます。
伸びすぎた古い株を半分の高さまで落とすような作業も、やるならこの時期。
花がらを摘むのにも意味があります。
咲き終わった花を放っておくと、株が種を作るほうに力を使ってしまう。
摘めばその力が枝と花芽に回ります。
小さなことですが、翌年の花数に響きます。

写真を送っていただければ、無料でお見積りします
お庭の木や生垣をスマホで撮って、LINEで送ってください。写真を見て、作業の内容と概算をお伝えします。
9月の今、できるのは「徒長枝の整理」まで
とはいえ、このまま半年以上放っておくのも現実的ではありませんよね。
生垣から枝が飛び出して歩道にかかっている、車の出入りの邪魔になっている、という状況なら放置できません。
今の時期にやっていいのは、徒長枝(とちょうし)の整理だけです。
徒長枝というのは、株の表面からぴょんと1本だけ勢いよく飛び出した枝のこと。
栄養が集中して、ほかの枝の倍以上の速さで伸びます。
この枝は、根元から1本ずつ抜くように切ります。
バサミで面を揃えて刈るのではなく、飛び出したものだけを狙って抜く。
こうすれば、表面に残っている花芽は触らずに済みます。
見た目もずいぶん落ち着きます。
あわせてやっておくと良いのが、枯れ枝と、葉が白っぽくかすれている枝の除去。
ツツジ・サツキはこの時期、葉の裏に虫がついて葉の色が抜けることがよくあります。
傷んだ枝は花芽も貧弱なので、切っても損はありません。
自分でやって失敗するケースで一番多いのが、「徒長枝を整理するつもりで、つい全体を揃えたくなってしまう」パターン。
1本抜くと隣の出っぱりが気になって、切るとまた反対側が気になる。
気づいたら面で刈り込んでいた、という流れです。
今年は我慢、と決めてから始めるのがコツだと思います。
川口市でツツジ・サツキの剪定を業者に依頼するときの費用と確認ポイント
私たちの場合、庭木の剪定は1本3,300円〜。
ツツジ・サツキのような低木は本数で数えることもありますし、生垣仕立てなら長さで見ることもあります。
株の大きさ・本数・足場の条件でかなり変わるので、見積りは無料でお出ししています。
実際に見ないと出せない、というのが正直なところです。
作業時間の感覚としては、高さ1mほどの玉仕立てが10株前後なら半日で終わることが多い。
長年伸ばしたままの生垣を半分の高さまで落とす場合は、枝葉の量が一気に増えるので、片付けのほうに時間がかかります。
切った枝葉・刈草は私たちが回収して持ち帰ります。
ただし量が多い場合は運搬・処分料(3,300円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
刈り込みは出る量の差が大きいので、ここは見積り時に必ずお伝えしています。
業者を選ぶときに見ていただきたいのは、次の3点です。
- 適期を説明してくれるか:9月に「ツツジを刈り込みましょう」と即答する業者は、花を咲かせる前提で考えていません。
「今は徒長枝だけにして、刈り込みは来年の花後にしましょう」と言うのが本来です
- 処分費が込みかどうかを確認する:料金に含まれるのか別途なのかは業者ごとに違います。
あとで揉めないよう、見積りの段階で聞いておくのが確実です
- 見積りが無料か、現地を見てから出すか:電話口の概算だけで契約すると、当日に金額が動きます
川口市・戸田市・さいたま市南区あたりは、オオムラサキの生垣が多い住宅地です。
お隣と同じ植栽で、お隣だけ毎年きれいに咲いている、という場合は、だいたい刈り込みの時期が違うだけ。
樹の良し悪しではありません。

よくあるご質問
もう9月に刈り込んでしまいました。来年は諦めるしかないですか?
刈った深さによります。
枝先を浅く撫でた程度なら、内側に残った枝から少し咲くことがあります。
面で深く落とした場合は、来年の春はほとんど咲かないと思っておいてください。
ただし枯れるわけではありません。
来年の夏にまた花芽がつくので、来年は一切刈らずに我慢すれば、翌々年にはちゃんと戻ります。
ツツジとサツキで適期は違うんですか?
違います。
ツツジが5月中〜下旬、サツキが6月中〜下旬。
サツキのほうが1か月ほど遅いです。
どちらか判断がつかないときは、花が終わってから3週間以内を目安にしていただければ大きく外しません。
花後の剪定では、どのくらいまで切っていいですか?
適期であれば、かなり強く切れます。
伸びすぎた株を半分の高さまで落とすのも、この時期なら問題ありません。
葉が1枚もない状態まで落とすと回復に時間がかかるので、枝のどこかに葉を残すのが目安です。
毎年きれいに咲かせるには、年何回の剪定が必要ですか?
ツツジ・サツキだけなら、年1回、花後の刈り込みで十分です。
必要なら秋に徒長枝の整理を軽く足す程度。
ほかの庭木と一緒にお手入れされる場合は、樹種ごとに適期が違うので、年2回に分けてまとめることが多いですね。
切った枝葉は持って帰ってもらえますか?
回収して持ち帰ります。
刈り込みは枝葉の量が多く出るので、量が多い場合は運搬・処分料(3,300円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
見積りのときに、おおよその量と金額をお伝えします。
葉が白っぽくかすれているなど虫の気配があれば、消毒もあわせて確認します。
花後を逃しても、切り方次第で花は守れます
ツツジ・サツキは花が終わったらすぐ切るのが基本で、秋に刈り込むと翌春の花が減ります。
それでも、飛び出した徒長枝だけを付け根から抜くような手入れなら、花芽を残したまま形を整えられます。
- 表面を丸ごと刈り込まない
- 飛び出した長い枝だけを整理する
- 全体の形づくりは花が終わってから
今切ってよいか迷ったら、株の全体の写真を送ってください。
まずはご相談から承ります。
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