台風の予報もなかった普通の日に、庭の木の太い枝が折れてぶら下がっていた。
あるいは、木が塀にもたれかかるように倒れていた。
こうした状況で「今すぐ何をすればいいのか」「自分で片づけてもいいのか」と迷う方は少なくありません。
倒木は台風の日だけの話ではないんです。
強い風、雨を含んだ葉の重み、枝の付け根の傷みなどが重なって、晴れた翌日にポキッと折れることもあります。
何が原因かは木の状態を見ないと分からないので、ここでは決めつけません。
この記事では、川口市で庭木の伐採や剪定をしている私たちが、折れたあとの初動を、やる順番どおりにまとめました。

最初に決めるのは「人を近づけない範囲」
片づけの前に、まず立ち入らない範囲を決めます。
ご家族、特にお子さんやペットには、そこへ入らないよう伝えてください。
いちばん危ないのは、完全に落ちきった枝より、途中で止まっている枝です。
- 皮や繊維の一部がつながったまま、幹からぶら下がっている枝
- 隣の木に絡んで宙に浮いている枝
- フェンスに引っかかって斜めに止まっている木、屋根に寄りかかっている木
こうした木や枝は、根が半分残っていたり繊維が一部つながっていたりして、強い力がかかったまま止まっています。
見た目は落ち着いていても、ちょっと触った・引っぱった・切ったという瞬間に、予想とは逆の方向へ落ちたり跳ねたりすることがあるんです。
自分で片づけて危ない目にあうケースでよくあるのが、「ぶら下がっている枝を下から引っぱって落とそうとした」というもの。
もう一つが「ノコギリやチェーンソーで途中から切ろうとした」です。
張力(ちょうりょく=引っぱられて張りつめた力)がかかった木にチェーンソーを当てると、刃が跳ね返るキックバックが起きやすくなります。
範囲を決めるときは真下だけで済ませないでください。
枝が落ちたり跳ねたりして届きそうなところまで、広めに見てください。
業者より先に連絡するところと、送ってほしい写真
範囲を決めたら、次は連絡です。
状況によっては、私たちのような庭木の業者より先に連絡すべき相手がいます。
電線・引込線に触れていたら電力会社へ
倒れた木や折れた枝が、電線や家に引き込まれている線(引込線)に触れている場合があります。
電線が垂れ下がっている場合も同じです。
どちらも絶対に近づかず、まず電力会社(東京電力パワーグリッド)の緊急連絡窓口へ連絡してください。
濡れた生木は電気を通します。
電線に触れている案件は、電力会社の処置が済んでから私たちが作業に入る決まりにしています。
道路や歩道にはみ出していたら市の窓口へ
倒れた木が道路や歩道にはみ出して通行のじゃまになっているなら、川口市の道路担当の窓口に相談してください。
通る人がぶつかったりつまずいたりするのを防ぐためです。
お隣に倒れたら、まず一報
ご自宅の木がお隣の敷地へ倒れたら、片づけの段取りより先に、ひとまずお隣へ一報を入れましょう。
何が起きたか、これから業者に相談することを伝えておくだけでも、そのあとの話がスムーズになると思います。
業者に送ると話が早い写真
お問い合わせのときに写真があると、現地に行く前に作業の段取りまで考えられます。
撮るのは安全な位置からで大丈夫です。
- 引きの写真:木の全体と、周りの建物・塀が一緒に入るもの
- 幹の根元や折れた付け根のアップ:横にペットボトルなど大きさの目安になる物を置く
- 被害箇所のアップ:屋根・カーポート・フェンスなど
- 搬出経路:庭から道路までの通り道
意外と盲点なのが、最後の搬出経路。
切った木をどこから運び出すかで、作業の人数や時間が変わるんです。

写真を送っていただければ、無料でお見積りします
お庭の木や生垣をスマホで撮って、LINEで送ってください。写真を見て、作業の内容と概算をお伝えします。
木を残せる折れ方と、伐採を考える折れ方の境目
お客様からよく聞かれるのが、「この木、もうダメですか?」という質問です。
折れ方である程度の見当はつきます。
太い枝が1本折れただけなら、木そのものは残せることが多いです。
ただし、裂けた折れ口をそのままにするのはおすすめしません。
ささくれた部分を残さず、付け根のところで切り直して整えておく必要があります。
一方、幹の途中から折れた場合、根元から倒れた場合、折れ口の中が空洞になっていたり茶色く傷んでいたりする場合は別です。
同じ木のほかの枝や幹も弱っているかもしれません。
こうなると伐採も含めて考えたほうがいい、というのが私たちの感覚です。
| 折れ方・倒れ方 |
木を残せるか |
主な作業 |
| 枝が1本折れた(折れ口の中はきれい) |
残せることが多い |
ぶら下がった枝を下ろし、付け根で切り直して整える |
| 枝が何本も折れた・枯れ枝が多い |
現地で要確認 |
木全体の状態を見て、剪定か伐採かを相談 |
| 幹の途中から折れた |
伐採を含めて検討 |
上から少しずつ切り下ろす |
| 根元から倒れた・根が浮いた |
伐採を含めて検討 |
伐採、必要に応じて抜根 |
| 折れ口の中が空洞・茶色く傷んでいる |
伐採を含めて検討 |
ほかの枝・幹の傷みも確認 |
根元や幹にキノコが出ている場合も要注意です。
樹皮がはがれている、幹に亀裂がある、といった場合も同じ。
倒木につながるサインなので、まだ倒れていない木も一緒に見ておくと安心です。
伐採になった場合、切り株を残すとシロアリの温床になることがあります。
木の種類によっては、根っこごと抜かないとまた生えてきます。
費用が変わる条件と、保険のこと
折れた枝や倒れた木の片づけ費用は、次の条件で変わります。
- 木の太さ・高さ(低木3m未満/中木3〜5m/高木5m以上)
- 倒れた場所(屋根・カーポート・フェンス・隣地・電線の近く)
- 搬出経路の広さや長さ
- 出る木の量
私たちの料金表では、伐採は1m未満3,300円〜、1〜3mで8,800〜16,500円、3〜5mで16,500〜33,000円、5m以上は33,000円〜(要見積)です。
いずれも抜根は含まず、抜根する場合はサイズに応じて+5,500〜22,000円。
枝を切り直して木を残すなら剪定料金になり、1本3,300円〜です。
たとえば中木(3〜5m)のシマトネリコ・ヤマボウシなら1本11,000〜22,000円が目安。
脚立や高所作業車が必要な場合は+5,500円〜かかります。
切った枝や幹は回収して持ち帰りますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,300円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
倒木は思った以上に量が出やすいので、どこの業者に頼む場合でも、見積書に処分費が含まれているかを着手前に確認しておきましょう。
作業は屋根や隣家に近い枝から、上から少しずつ落として木を軽くしていきます。
幹が動かない状態を作ってから根元に入る流れです。
倒れかけの木はロープで倒す方向を固定することもあります。
現地確認とお見積りは無料で、金額にご納得いただいてから着手します。
火災保険については、補償されるかどうかは契約内容によります。
私たちからは断定できないので、ご契約の保険会社に確認してください。
その際も、最初に撮った写真が役に立つはずです。
台風の前後の話は「台風で倒れた木・折れた枝の撤去」、倒れる前の点検は「庭木が倒れそうな危険サイン」、備えとしての剪定は「台風前の剪定」の記事にまとめています。
あわせてどうぞ。

よくある質問
Q. ぶら下がっている細めの枝なら、自分で落としてもいいですか?
A. 途中で引っかかっている枝や、繊維がつながったままの枝は、細く見えても力がかかったままのことがあります。
触った瞬間に予想外の方向へ落ちたり跳ねたりすることがあるので、無理に引っぱらないでください。
周りに人を近づけず、まずは写真を撮って相談していただくのが安全です。
Q. 川口市内で、枝が道路側に倒れています。どこに連絡すればいいですか?
A. 通行のじゃまになっているなら、川口市の道路担当の窓口に相談してください。
電線に触れている場合は、それより先に東京電力パワーグリッドの緊急連絡窓口へ連絡してください。
Q. 枝が1本折れただけでも、木は切ったほうがいいですか?
A. 1本折れただけなら残せることが多いです。
ただ、裂けた折れ口は付け根で切り直して整えておきましょう。
折れ口の中が空洞だったり茶色く傷んでいたりしたら、ほかの枝や幹も弱っているかもしれません。
一度、木全体を見せていただくのがおすすめです。
Q. 倒れた木の撤去は火災保険で出ますか?
A. 補償の有無は、契約内容によって変わります。
ご契約の保険会社に確認してください。
被害の様子を撮った写真を残しておくと、確認がスムーズになると思います。
お庭のこと、まずはお気軽にご相談ください
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トップ写真:川口市・川口市立グリーンセンター(撮影:ぺいぺい/CC BY-SA 4.0/出典:Wikimedia Commons)