秋になると、川口市のお客様からこんなご相談が増えます。
「うちの木の葉が、お隣の駐車場に毎日落ちてしまって」。
朝に掃いても、翌日にはまた同じだけ積もっている。
お隣さんが黙って掃いてくださっているのを見てしまうと、余計に気まずいですよね。
まだ何も言われていないうちに、落ち葉とお隣側に張り出した枝を秋のあいだに整理しておく。
その手順と、業者に頼むときに伝えるとよいことをまとめます。
掃いても翌日また積もるのは、掃除の問題ではありません
これ、意外と盲点なんです。
落ち葉の量を決めているのは、掃除の回数ではなく枝についている葉の総量と、枝がどちらへ張り出しているか。
枝がお隣の敷地の上まで伸びていれば、その真下に葉が落ちます。
風向き次第という話ではなく、枝の位置がそのまま落ち葉の着地点になるわけですね。
よくご相談いただくのが、「毎朝5分だけでも掃くようにしています」というお話。
頭が下がるのですが、枝の量が去年と同じなら、落ちる葉の量も去年と同じです。
掃除を増やしても変わらないところを、増やして耐えている状態。
変えられるのは、葉のついた枝の量と向きのほうです。
だから私たちは、落ち葉のご相談をいただいたとき、まず木を見上げます。

秋に枝を透かすと、落ちる葉そのものが減ります
剪定にはいくつかやり方がありますが、落ち葉を減らしたいときに効くのは透かし剪定です。
外側の形を整えるのではなく、内側で混み合っている枝を付け根から抜いて、枝の本数そのものを減らす切り方。
枝が減れば、その枝についていたはずの葉がまるごと無くなります。
ケヤキのように枝数の多い落葉樹は、透かしてやると秋の落ち葉が目に見えて減ります。
お隣に散る量も、自宅の雨樋に溜まる量も一緒に減る。
おまけの効果もあります。
枝が混んで風が通らない木は、アブラムシや毛虫がつきやすい。
透かして風の通り道を作ると、そのあたりも出にくくなります。
落ち葉対策のつもりで切ったら、翌年の虫のご相談が減った——というのは、川口市でもよくある流れです。
逆に、表面だけ刈り込んで丸く整える切り方だと、見た目はすっきりしても内側の枝は残ったまま。
葉の総量はあまり変わりません。
「去年切ってもらったのに落ち葉が減らなかった」という場合、この違いであることが多いですね。
今年の落ち葉を止める話と、来年のために切る話は分けて考える
ここは正直にお伝えします。
木によっては、今から切っても今年の落ち葉は減りません。
落葉樹は、葉をすべて落としきった冬が本来の切りどき。
木が休んでいる時期なので、枝を抜いても負担が少なく、枝ぶりもよく見えます。
ただし冬に切るということは、今年ぶんの葉はもう落ちたあと。
今シーズンのお隣への飛散を減らしたいなら、混み合った枝を先に透かしておく必要があります。
常緑樹はもう少しややこしくて、適期が木ごとに違います。
たとえばクスノキ。
常緑樹なので冬でも葉はついていますが、葉が落ちるのは春なんです。
9月に「落ち葉対策で」と切っても、今年の落ち葉は減りません。
この木は春の落ち葉に向けて切る木、ということになります。
| 木のタイプ |
葉が落ちる時期 |
秋に切ると今年の落ち葉は減るか |
| 枝数の多い落葉樹(ケヤキなど) |
秋から冬 |
混んだ枝を透かせば減る。 枝ぶりを整える本格的な剪定は葉が落ちきった冬に |
| クスノキ(常緑樹) |
春 |
減らない。 春の落ち葉に向けた作業として考える |
| そのほかの常緑樹 |
木によって違う |
適期が木ごとに違うので、木を見てから判断 |
「今年のぶんを止めたいのか」「来年からの量を減らしたいのか」。
ここをご自身の中で分けておくと、業者と話すときに噛み合います。
脚立で届かない高さの枝は、自分で切らないでください
落ち葉のご相談で多いのが、伸びの早い木です。
シマトネリコは成長がとにかく早く、条件がよければ1年で50cm以上伸びます。
植えたときは腰の高さだったのに、数年で2階の窓に届いている。
お隣との境界を越えるのも、だいたいこの時期です。
ゴールドクレストも油断できません。
小さな鉢植えで買ったものが、10年ほどで5m近くになることがあります。
しかも根が浅いので、強風で揺れやすい。
この高さになると、脚立ではもう届きません。
自分でやって失敗するケースで多いのが、脚立の上で無理に体をひねって上のほうの枝に手を伸ばす切り方。
足場が不安定なうえ、切った枝が落ちる先がお隣の敷地だったりします。
届かない高さの枝は、道具と足場のある業者に任せてください。
川口市は隣家との距離が近い住宅地が多く、切った枝の落とし先を確保するだけでも一手間かかります。
もうひとつ、お隣に気を取られていると見落としがちなのが自宅側の実害です。
落ち葉は雨樋に溜まり、排水溝を詰まらせます。
詰まった雨樋から水が溢れて外壁を伝うようになると、対処はぐっと面倒になる。
お隣への気遣いと同じ作業で、自分の家も守れるわけですね。

業者に頼むとき、伝えておくとよいこと
この3つを伝えるだけで話が早くなります
- どちら側に落ちているか:お隣の敷地か、駐車場か、道路か。
どこを守りたいかで、どの枝から落とすかが変わります
- 境界からどのくらい出ているか:「だいたい1mくらい」で構いません。
お隣側に出た枝は、こちらの都合だけで切れるものではないので、事前にわかっていると段取りが組めます
- 木の高さ:2階の窓と比べてどのくらいか、で十分です。
高さで作業方法と費用が変わります
写真を1枚撮っておいていただけると、なお確実。
お見積りは無料ですので、迷ったら見てもらうのが早いと思います。
費用の目安
剪定は木1本ごとの料金です。
低木(高さ3m未満)ならツツジ・サツキ・アジサイで3,000〜4,000円、キンモクセイ・サザンカ・ツバキで4,000〜10,000円、柿や梅などの果樹で6,000〜10,000円。
中木(高さ3〜5m)はシマトネリコ・ヤマボウシが10,000〜20,000円、マツが15,000〜20,000円、桜や梅の大きいもので12,000〜20,000円。
高木(高さ5m以上)は20,000円〜で、現地を見てのお見積りになります。
脚立や高所作業車が必要な場合は+5,000円〜。
切った枝葉は回収してお持ち帰りしますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,000円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
もう木そのものを無くしたいということであれば、伐採は1m未満3,000円〜、1〜3mで8,000〜15,000円、3〜5mで15,000〜30,000円、5m以上は30,000円〜。
いずれも抜根は含みませんので、根っこごと抜かないとまた生えてきます、というお話になったら+5,000〜20,000円をみておいてください。
他社さんに相談されるときも、処分費が込みかどうかは必ず確認したほうがいいです。
作業料だけの提示で、後から運搬費が乗ってくることがあります。
なお、お隣の敷地に入り込んでしまった枝そのものの扱いについては、川口市で隣家に越境した枝の剪定を業者に依頼するならで詳しくまとめています。
あわせてどうぞ。

よくあるご質問
Q. お隣にまだ何も言われていませんが、先に切ったほうがいいですか
言われる前のほうが、こちらのペースで段取りを組めます。
苦情をいただいてからだと「すぐに切ってください」という話になりがちで、木の適期を待てなくなることも。
秋のうちに動いておくと、費用も作業内容も落ち着いて選べると思います。
Q. 落ち葉を減らすだけなら、全部の枝を短く切ってもらえば早いのでは?
短く詰めると、そのぶん木が慌てて新しい枝を出してくることがあります。
結果として翌年に枝が増え、葉も増える。
落ち葉を減らしたいなら、長さを詰めるより枝の本数を減らす透かし剪定のほうが向いています。
Q. 毎年やらないとダメですか
木によります。
シマトネリコのように1年で50cm以上伸びる木は、放っておくとすぐ元に戻ってしまうので、間隔を空けないほうが結果的に安くつくことが多いです。
成長の遅い木なら、もう少し間隔を空けても大丈夫。
現地で木を見たときに、その木に合った間隔をお伝えします。
Q. 自分で切れる範囲はどこまでですか
地面に立ったまま手が届く範囲、と考えてください。
脚立に乗って体をひねらないと届かない枝は、もうプロの領域です。
川口市のように隣家が近い場所では、落とした枝の行き先まで計算しながら切る必要があります。
Q. 消毒もお願いできますか
できます。
1本2,000〜5,000円です。
枝を透かして風通しをよくしておくと虫がつきにくくなるので、剪定と合わせてご相談いただくことが多いですね。
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トップ写真:川口市・荒川(撮影:tak1701d/CC BY-SA 3.0/出典:Wikimedia Commons)