木に触っていないのに、赤い湿疹とかゆみが出る
庭に出て少し草を抜いただけ。
あるいは、洗濯物を取り込んで畳んだだけ。
それなのに、腕や首まわりに覚えのない赤いブツブツが出て、じりじりとかゆい。
川口市のお客様から、この手のご相談をいただくことがあります。
「虫には触っていないんです」と、みなさんおっしゃいます。
でも、庭にツバキやサザンカがあるお宅の場合、触っていなくても症状が出ることがあります。
チャドクガという毛虫の毒針毛(どくしんもう)が関係しているかもしれません。
この毒針毛、板橋区の注意喚起によると長さ0.1mmほどで、幼虫1匹あたり50万本にもなるとされています。
髪の毛よりずっと細い針が、1匹の背中に50万本。
それだけ細かいので、風にのって飛ぶおそれがあるんです。
だから、木のそばを通っただけ。
風下に洗濯物を干していただけ。
それでも皮膚についてしまうことがある。
これ、けっこう知られていません。
しかも厄介なのが、世田谷区が注意しているとおり死骸や抜け殻にも毒針毛は残るということ。
「毛虫はもういなくなったから大丈夫」とは言い切れないわけです。
この記事では、症状そのものの話ではなく、「触っていないのにかぶれる」が起きるしくみと、庭で何を確かめればいいかを庭師の立場から整理します。
かゆみや湿疹の判断・治療は皮膚科の先生の領分です。
広がってきた、つらい、と感じたら早めに受診してください。
目黒区・世田谷区・板橋区のいずれも、症状が広がったら皮膚科へ、と案内しています。

まず、離れた場所からツバキ・サザンカの葉の裏を見る
原因を確かめたいとき、いちばんやってはいけないのが木に近づいて葉をめくること。
それから、棒でつついて様子を見ること。
毒針毛が舞います。
確かめるつもりが、症状を増やすことになりかねません。
順番としては、こう見ていきます。
- 1. 木の種類を確認する。
チャドクガがつくのは主にツバキ・サザンカ・チャノキ。
庭にこれらがあるかどうかが最初の分かれ道です
- 2. 風上に立って、2〜3m離れる。
近づかない。
風下から見上げるのは避けてください
- 3. 葉の裏側を、離れたまま見る。
若い幼虫は群れています。
葉の裏に、小さな毛虫がびっしり整列しているように見えることがあります
- 4. 葉の食べ跡を探す。
葉が網目状にスカスカになっている、茶色く枯れたように見える枝がある。
そういう箇所の裏側が怪しい
- 5. 木の下の地面を見る。
黒い粒(フン)が落ちていたら、上に何かいます
スマホのカメラでズームして撮る、というのも有効です。
離れたまま拡大できますから。
幼虫が出るのは4〜6月と8〜9月の年2回。
この時期に庭のツバキ・サザンカを触った覚えがなくてもかぶれた、となれば、まず疑っていい相手だと思います。
見分け方そのものについては、川口市で秋に庭木の毛虫が増えたら|種類の見分け方で写真の特徴をまとめていますので、あわせてご覧ください。
洗濯物・布団・作業着に毛がついているかもしれない
ここが「触っていないのにかぶれる」のいちばん多いルートだと私たちは見ています。
よくご相談いただくのが、「家族のうち、洗濯物を取り込む人だけが症状が出る」というパターン。
庭仕事をしていない人が先にかぶれる。
ご本人としては、まったく心当たりがないわけです。
衣類に毛がついたかもしれないときの扱いは、板橋区が具体的に案内しています。
- 粘着テープ(コロコロ)で軽く押さえて取る。
ゴシゴシこすらない。
こすると繊維の奥に入り込みます
- ほかの洗濯物と分けて、よくすすぎ洗いする。
一緒に洗うと、きれいな衣類にも移りかねません
- しばらく、木の風下には干さない。
物干し竿の位置を変えるか、室内干しに切り替える
布団やシーツも同じ扱いです。
面積が大きいぶん、受け止める量も多くなります。
そして、これは覚えておいてほしいのですが——かかないこと。
目黒区・世田谷区・板橋区がそろって注意しているとおり、かくと毛が皮膚に入り込んで、症状の範囲が広がりやすくなります。
かゆいところを引っかいた手で別の場所を触る。
これで広がっていくんですね。
小さいお子さんがいるご家庭だと、この「かく」を止めるのがなかなか難しい。
お子さんがいる場合の気をつけ方は子どもがいる家のツバキ・サザンカにチャドクガを見つけたらにまとめています。

そのままにすると、木が残っている限り繰り返す
症状が落ち着いて、洗濯物も洗い直した。
これで一件落着——とはならないのが、この話のつらいところです。
毛虫がついた木がそのまま庭にある限り、また同じことが起きます。
理由は単純で、毒針毛の供給源が消えていないからです。
幼虫は年2回出ます。
死骸や抜け殻にも毒が残る以上、「気づかないうちに飛んでくる」状態は続く。
風向きが変われば、また洗濯物につく。
だから、木の側を片づける必要があります。
目黒区が案内しているとおり、若い幼虫は群れているので、葉や枝ごと切り取ってビニール袋で処分するのが効果的です。
1匹ずつ相手にするのではなく、群れごと切り落とす。
散らばる前の段階なら、これがいちばん確実だと思います。
「薬をまけばいいんじゃないですか」とよく聞かれます。
消毒も有効な手ですが、すでに大きくなって散らばった幼虫の場合、薬をまいた刺激で毛が舞うこともある。
順番としては、群れているうちに枝ごと切る。
これが基本です。
それから、剪定の話も絡んできます。
ツバキ・サザンカが枝を密に茂らせて、内側が暗くじめじめしていると、毛虫にとって居心地のいい場所になる。
風通しを作っておくと、翌年の発生そのものが減ることがあります。
切りどきを逃さないことが、結局いちばんの予防だったりするんですね。
自分で枝を落とすか、頼むか。境目と費用の目安
ご自分で切れる範囲かどうか。
判断の基準は、私たちはだいたいこう考えています。
自分で切れそうな条件:腰から胸の高さにある枝1〜2本に、群れが固まっている。
脚立が要らない。
風がない日を選べる。
長袖・長ズボン・手袋・ゴーグル・マスクを揃えられる。
切った枝をその場でビニール袋に入れて口を縛れる。
やめておいたほうがいい条件:脚立が要る高さ。
群れが複数箇所に散っている。
すでに幼虫が散らばって木全体にいる。
ご自身か家族がすでにかぶれている。
風が強い日しか時間が取れない。
自分でやって失敗するケースで多いのが、切った枝を地面に一度置いてしまうことです。
置いた場所に毛が残る。
あとでそこを歩いた人が、また症状を出す。
袋を先に用意して、切ったらそのまま入れる。
この段取りだけで結果が変わります。
すでにかぶれている状態で作業を続けるかどうかは、自分で剪定していて毛虫にかぶれた・刺されたときで整理しています。
川口市で私たちにお任せいただく場合の料金は、こちらが目安です。
| 対応の方法 |
向いている状況 |
費用の目安 |
| ご自分で枝ごと切る |
低い位置の枝1〜2本に群れが固まっている |
道具代のみ(袋・手袋・長袖など) |
| 剪定(枝ごと切る) |
手の届く範囲を越える/毎年出る/風通しも直したい |
ツバキ・サザンカ(高さ3m未満の低木)4,000〜10,000円/本 |
| 消毒 |
まだ数が少ない段階/複数本まとめて |
1本 2,000〜5,000円 |
| 伐採(木そのものを無くす) |
毎年繰り返して、もう管理しきれない |
1〜3m 8,000〜15,000円/3〜5m 15,000〜30,000円(抜根は含みません) |
| 抜根 |
切り株を残したくない |
+5,000〜20,000円(サイズ別) |
高い位置の作業で脚立・高所作業車が必要な場合は +5,000円〜。
切った枝葉は回収してお持ち帰りしますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,000円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
見積りは無料です。
業者を選ぶときは、処分費が料金に含まれるのかどうかを最初に確認しておくと、あとで行き違いになりません。
ここ、意外と盲点です。
川口市・戸田市・蕨市・草加市・さいたま市南区・さいたま市緑区で伺っています。

よくあるご質問
庭に出ていないのに症状が出ました。本当に毛虫が原因でしょうか
原因の判断は私たちにはできません。
ただ、庭にツバキ・サザンカがあって、幼虫の出る4〜6月・8〜9月にあたるなら、可能性のひとつとして木の状態を確かめておく意味はあると思います。
症状そのものは皮膚科の先生にご相談ください。
洗濯物はもう一度洗えば大丈夫ですか
板橋区の案内では、粘着テープで軽く押さえて毛を取ってから、ほかの洗濯物と分けてよくすすぎ洗いする、とされています。
一緒に洗うと他の衣類に移ることがあるので、分けるのがポイントです。
毛虫はもう見当たりません。それでも木を切る必要がありますか
死骸や抜け殻にも毒針毛は残ると世田谷区が注意しています。
姿が見えなくなっても、葉についたものが残っていることはある。
落ち着いてから、枝の整理と風通しを作っておくのが次の年への備えになります。
自分で薬をまいてもいいですか
使える薬剤や時期は地域や年によって違いますし、木の状態でも変わります。
ここではお薬の名前や使い方までは触れません。
ただ順番として、群れているうちに枝ごと切り取るほうが確実だ、というのは目黒区も案内しているところです。
見積りだけお願いできますか
もちろんです。
見積りは無料で、そのまま頼まなければいけないということもありません。
毛虫がいる木にご自分で近づいて写真を撮るのは避けて、離れた場所からで構いませんので、お気軽にご相談ください。
お庭のこと、まずはお気軽にご相談ください
見積り無料・出張費無料・キャンセル料無料
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トップ写真:川口市・新芝川(撮影:Ebiebi2/パブリックドメイン/出典:Wikimedia Commons)