「アジサイ、そろそろ切ってもいいですか」——川口市のお客様から、9月に入るとよく聞かれます。
気持ちはわかるんです。
花が茶色く枯れたまま残っていて、枝はぼうぼう。
見た目がだらしない。
ただ、ここで切ってしまうと、来年の6月にほとんど花が咲きません。
理由はシンプルで、アジサイの花芽(来年の花のもと)は、秋のうちに枝の先で作られているから。
9月以降にバッサリやると、その花芽ごと落としていることになります。
この記事では、切っていい時期・切ってはいけない時期の分かれ目と、品種による例外、伸びすぎた株の立て直し方までまとめます。

9月にアジサイを切ると、来年の花が消える理由
アジサイの多くを占める「旧枝咲き(きゅうしざき)」タイプは、前の年に伸びた枝に、翌年の花を咲かせます。
今年伸びた枝が、そのまま来年の花枝になるわけですね。
その花芽ができるのが、関東の平地でおおむね10月前後。
夜が涼しくなり、日が短くなってくる頃です。
つまり9月中旬を過ぎた枝先には、来年の花のもとが仕込まれつつある。
そこを切れば、当然咲きません。
これ、本当に多いんです。
「去年きれいに刈り込んだのに、今年は葉っぱばかりで一輪も咲かなかった」というご相談。
原因はほぼ100%、切る時期でした。
病気でも肥料不足でもないケースがほとんど。
逆に言えば、花が終わった直後の7月〜8月上旬が唯一の安全地帯。
ここで切れば、切り口の下から新しい枝が伸びて、その枝が秋に花芽をつけ、来年しっかり咲いてくれます。
ただし「アナベル」は真逆。新枝咲きという例外
ここが混乱しやすいところ。
同じアジサイの仲間でも、その年に伸びた枝に花をつける「新枝咲き(しんしざき)」のグループがあります。
代表格が白い手まり咲きのアナベル、それに円錐形に咲くノリウツギ(ピラミッドアジサイ、ライムライトなど)。
この2つは冬から早春に地際近くまで切り戻しても、春から伸びた枝が夏にちゃんと咲きます。
むしろ切ったほうが枝が太く育って、花が大きくまとまる。
旧枝咲きとまったく逆の扱いなんです。
見分け方の目安は、花の形と咲く時期。
青やピンクの手まり型・ガク咲きで6月に咲くものは、まず旧枝咲きだと思ってください。
白くて7〜9月まで咲き続けるものは新枝咲きの可能性が高い。
川口市内のお庭でも、この2タイプが隣り合わせで植わっていることは珍しくありません。
| 項目 |
旧枝咲き(ホンアジサイ・ガクアジサイ等) |
新枝咲き(アナベル・ノリウツギ等) |
| 花が咲く枝 |
前年に伸びた枝 |
その年に伸びた枝 |
| 花芽ができる時期 |
秋(10月前後) |
春以降、伸びながら |
| 剪定の適期 |
花後すぐ(7〜8月上旬) |
落葉期〜早春(12〜3月) |
| 9月以降に切ると |
翌年ほぼ咲かない |
問題なし |
| 強剪定への強さ |
弱い(花を1年犠牲にする) |
強い(毎年切ってよい) |
| 花色 |
青・ピンク・紫(土質で変化) |
白・ライムグリーン系 |
旧枝咲きの切る位置——「2節下」を覚えておく
時期が合っていても、位置を間違えると台無しになります。
基本は花の下、2節目の芽のすぐ上。
節というのは葉が2枚向かい合って出ている段のことで、その付け根に小さな芽が控えています。
花のすぐ下でチョンと切っただけだと、株がどんどん背高になっていきます。
数年で人の背丈を超えて、花が目線の上でしか咲かない残念な株に。
逆に深く入れすぎると、その年の新芽の出が遅れて秋までに枝が充実せず、やはり花付きが落ちます。
2節下、というのはその折衷案です。
高さを抑えつつ、夏の間に新しい枝を伸ばしきる時間を残す。
切る向きは、芽から5mmほど上を水平に。
芽ぎりぎりで切ると乾いて枯れ込みます。

それから、自分でやって失敗するケースで多いのが「冬の丸坊主」。
落葉して枝だけになると、いらない枝に見えるんですよね。
でも旧枝咲きは、その裸の枝先に花芽を抱えたまま冬を越しています。
冬に整えていいのは、枯れ枝と、株元から出て混み合っている細い枝の間引きまで。
枝先には触らない。
ここは徹底してください。
伸びすぎた株は、1年花を捨てて立て直す
「もう2mを超えていて、玄関前が暗い」。
川口市の住宅街だと、これがいちばん多いご依頼です。
何年も花がら摘みだけで済ませてきた株は、下がスカスカで上だけ茂った状態になっています。
この場合、適期の軽い剪定では追いつきません。
株元から30〜50cmの高さで思い切って切り戻す強剪定が要ります。
ただし旧枝咲きでこれをやると、翌年は花が咲かないと考えてください。
切った位置から伸びた枝が花芽をつけるのは、その秋。
咲くのは再来年です。
1年待てば、低い位置から新しい枝が何本も立ち上がって、目線の高さで花が見られる株に戻ります。
「一度リセットして作り直す」感覚ですね。
時期は落葉期でも花後でも構いませんが、私たちは新芽の勢いを使える花後〜真夏前に入れることが多いです。
全部を一度に切るのが不安なら、株の半分ずつを2年に分ける手もあります。
毎年どこかしらに花が残るので、庭が寂しくならない。
ご自宅の顔になっている株には、こちらをおすすめすることもあります。
川口市でアジサイの剪定を業者に頼むときの費用と確認ポイント
私たちの場合、庭木の剪定は1本3,000円〜。
アジサイは低木なので高所作業がなく、単価としては軽いほうです。
ただ、株数がまとまると話が変わります。
生垣状に10株以上並んでいるお庭だと、作業自体より切った枝葉の量が効いてくる。
切った枝葉・刈草は回収して持ち帰りますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,000円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
アジサイは葉が大きくて水分を含むぶん、見た目以上にかさが出るんです。
3株も刈り込めば45Lの袋で数袋分。
見積りは無料なので、株数と大きさを見てから金額をお出しします。
電話口の概算だけで決めないほうがいいと思います。
他社さんに頼む場合も含めて、確認しておくといいのは次の3点。
- 処分費が込みか別かをはっきり聞く——ここが曖昧なまま当日を迎えると、金額の行き違いになりやすいところです
- 品種を見分けてくれるか——アナベルと旧枝咲きを同じ扱いで刈り込む業者だと、翌年泣くことになります
- 時期をずらす提案があるか——9月に依頼して「今は切らないほうがいい」と言ってくれるかどうかは、ひとつの判断材料になるかもしれません

先日も川口市内で、9月の他の庭木の剪定と一緒にアジサイもというご依頼をいただきましたが、アジサイだけは翌年の花後に回しましょう、とお話ししました。
枯れた花がらだけ落として、株は残す。
それで来年の6月はちゃんと咲きます。
よくあるご質問
Q. 枯れた花だけ取るのも9月以降はダメですか?
花がらを摘むだけなら大丈夫です。
花のすぐ付け根、いちばん上の葉より上でハサミを入れてください。
節ごと落とさなければ花芽には届きません。
見た目もかなりすっきりします。
Q. 剪定しないと咲かなくなりますか?
いいえ、切らなくても花は咲きます。
アジサイは放っておいても咲く木。
剪定の目的は「咲かせること」ではなく、高さと枝数をコントロールして、見やすい位置に花を集めることです。
Q. 去年切って咲かなかった株は、もう手遅れですか?
手遅れではありません。
今年の枝を切らずに秋・冬を越せば、来年は咲きます。
1年触らないのがいちばんの回復策、というのが正直なところです。
Q. 品種名がわからないのですが、判断できますか?
現地で枝ぶりと花の跡を見れば、旧枝咲きか新枝咲きかはほぼ判別できます。
花が終わった後でも、枝の伸び方と株元の様子で見当がつきます。
ご自身で迷うようなら、切らずに置いておくのが安全側の判断です。
Q. 川口市以外でも対応していますか?
戸田市、蕨市、草加市、さいたま市南区・緑区まで伺っています。
近隣エリアであればご相談ください。
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