川口市で「庭の木を切りたい」と思ったとき、最初に迷うのが依頼先
庭の木が大きくなりすぎて、隣の家の屋根に届きそう。二階の窓が枝でふさがれて、部屋が薄暗い。台風のたびに倒れないかと気になって眠れない。川口市のお客様から、こうしたご相談をいただくことは本当に多いです。
ただ、いざ頼もうとすると手が止まる。「木を切るのって、どこに頼むのが正解なの?」
これ、当然の疑問なんです。庭木の伐採は、植木屋、便利屋、解体業者、特殊伐採の専門業者、シルバー人材センターと、受け皿になる業種がいくつもあります。しかも、どこも「木を切れます」と言っている。違いが外から見えにくい。
私たちは川口市を中心に庭木の剪定・伐採をしていますが、正直なところ「うちより別のところが向いていますね」とお伝えする現場も年に何度かあります。木の状況によって適任がはっきり分かれるからです。この記事では、その切り分け方を包み隠さずお話しします。

業種ごとの向き不向きを、木の大きさと状況で切り分ける
まず前提として、判断材料は次の5つです。
- 木の高さと幹の太さ(3m以下か、5mを超えるか)
- 切った木の処分まで頼めるか
- 重機やクレーンが入れる敷地か
- 費用感
- どのくらい早く来てもらえるか
植木屋・造園業者
庭木全般の基本の窓口。3〜7m程度の庭木、生垣、株立ちの木などは得意分野です。木の性質を知っているので、「この木は切りどきですね」「これは根元から切らずに、思い切って低くする方法もありますよ」といった提案ができるのが強み。伐採後に切り株をどう扱うか、跡地に何を植えるかまで相談できます。
一方で、超大径木や、クレーンが必須になるような現場は対応範囲外のことがあります。
便利屋
小ぶりな木や本数の少ない作業、他の雑用とまとめて頼みたいときに便利。フットワークが軽く、早く来てくれる傾向があります。ただし業者ごとの技術差が非常に大きい。チェーンソーを扱った経験がどれくらいあるかは、事前に必ず確認してください。
解体業者
建物の解体とセットで庭も更地にしたい場合は、まとめて頼むのが合理的です。重機を持っているので、太い木でも一気に片付きます。逆に、家を残したまま庭木1本だけ、という依頼には向きません。重機が入れる導線がないと力を発揮できないからです。
特殊伐採の専門業者
ロープとハーネスで木に登り、上から少しずつ枝を切り落として細かく下ろしていく——いわゆる特殊伐採です。倒すスペースがまったくない、建物や電線が至近距離にある、木が10mを超えている。こういう現場は、この専門業者一択だと思います。
費用は高くなりますが、これは技術料。倒す方向を1度でも誤れば屋根が壊れる現場を、mm単位で管理して下ろす仕事です。
シルバー人材センター
各自治体にある組織で、川口市にもあります。地域の会員さんが植木の手入れなどを請け負う仕組みで、費用を抑えやすいのが最大の利点。ただし、高所作業や大径木、危険を伴う伐採は受けていないことが多く、対応範囲はセンターごとに違います。また、繁忙期は順番待ちになりやすい。急ぎの案件には向きません。
| 依頼先 |
得意な木の大きさ |
処分まで |
重機・高所 |
費用感 |
着手の早さ |
| 植木屋・造園 |
中〜大(3〜7m程度) |
対応可が多い |
高所は可、重機は業者次第 |
中 |
数日〜数週間 |
| 便利屋 |
小(〜3m程度) |
要確認 |
基本なし |
安め |
早い |
| 解体業者 |
大・本数多い |
対応可 |
重機あり |
単発だと割高 |
工事日程に依存 |
| 特殊伐採専門 |
特大・危険木 |
対応可 |
ロープ・クレーン |
高め |
要調整 |
| シルバー人材センター |
小〜中 |
要確認 |
原則なし |
安い |
順番待ちあり |
ざっくり言えば、木が大きくなるほど、そして周りに障害物が多いほど、専門性の高い方向へ寄せる。この一本の軸で考えると迷いません。

そもそも「業者に頼む案件じゃない」3つのケース
ここが今日いちばんお伝えしたいところです。木の状況によっては、業者を探す前に連絡すべき先が別にあります。知らずに見積りを取って回っている方、けっこういらっしゃいます。
1. 木が電線に触れている・触れそうなとき
電柱から伸びる電線に枝がかかっている場合、まず電力会社へ連絡してください。電線への樹木接触は停電や漏電の原因になるため、状況によっては安全確保のための対応をしてもらえることがあります。
ここで注意点がひとつ。電柱まわりの線は電力の線だけではありません。電話線、光ファイバー、ケーブルテレビの線も同じ電柱を通っています。どの線に触れているかで連絡先が変わるので、線をたどってどの事業者のものか確認するのが先。判断がつかないときは、電力会社に相談すれば整理してもらえます。
そして絶対にやってはいけないのが、自分で脚立に登って切ること。感電事故は毎年起きています。濡れた枝は電気を通します。ここは我慢してください。
2. 街路樹や公園の木が伸びてきているとき
家の前の街路樹の枝が敷地に入ってきた、公園の木が日照を遮っている。こうしたケースは自治体の管理です。川口市内なら、市が管理する道路の樹木は市の道路管理を担当する部署、公園の樹木はみどり・公園を担当する部署が窓口になります。県道や国道沿いなら管理者はそれぞれ県・国。分からなければ市役所の代表窓口に「この場所の街路樹について」と伝えれば案内してもらえます。
これ、自分で切ると器物損壊になり得ます。無断で手を出さないでください。
3. 隣の家から枝が越境してきているとき
いちばんこじれやすいのがこれ。原則は「越境してきた枝は、所有者に切ってもらう」です。根は昔から自分で切ってよいとされていますが、枝は勝手に切れないのが基本ルールでした。
ただし2023年4月に民法が改正され、所有者に切るよう伝えても相当の期間内に切ってもらえない場合など、一定の条件を満たせば自分で切除できるようになりました。とはいえ、いきなり切るのは近所付き合いの面でおすすめしません。まずひと声かける。それが結局いちばん早い。判断に迷う事案は、市の無料法律相談などで専門家に確認するのが確実だと思います。
逆の立場、つまり自分の木がお隣にはみ出しているケースも同じくらい多いです。先日も川口市内で「隣から言われる前に何とかしたい」というご依頼をいただきました。言われてから動くより、こちらから先に手を入れたほうが空気が悪くならない。これは本当にそうだと思います。

見積りのときに必ず確認したい4つのこと
依頼先の目星がついたら、見積りです。金額だけを見比べると、あとで食い違いが出ます。次の4点は口頭でなく、書面で確認してください。
- 処分費が別途かどうか——伐採木は思った以上にかさばります。「伐採費用」に運搬・処分が含まれるのか、別枠なのか。ここを曖昧にしたまま進めると、作業後にもめます。私たちも、切った枝葉や伐採木は回収してお持ち帰りしますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,000円〜/量に応じて)を別途申し受ける形です。この「別途あり/なし」を最初に言ってくれる業者は信用できます。
- 切り株をどうするか——地際で切って終わりなのか、根を掘り取るのか。よくあるのが「切ったのにまた芽が出てきた」というご相談。根っこごと抜かないと、また生えてくる木は本当にあります。株の処理は別料金になることが多いので要確認。
- 作業員の人数と作業日数——3mの松1本なら2時間前後で終わることもあれば、搬出経路が狭くて丸1日かかることもあります。見積りにこの前提が書かれているか。
- 近隣への配慮と養生——チェーンソーの音、木くずの飛散、駐車位置。密集した住宅地の多い川口市では、ここの段取りで印象が変わります。
ちなみに私たちの場合、剪定は1本3,000円〜、見積りは無料でお受けしています。伐採は木の大きさと現場条件で変わるので、まず見せていただくところから。
「伐採するか、思い切って低く仕立て直すか」で悩んでいる方も多いです。日当たりの問題なら、切り倒さずに解決できることもある。そのあたりは剪定業者の選び方をまとめた記事もあわせて読んでみてください。
よくあるご質問
Q. 自分で切るのは危険ですか?
2m以下の細い木で、周りに何もなく、脚立を使わずに足元から届く範囲であれば可能なこともあります。ただ、自分でやって失敗するケースで多いのが「切り倒す方向を読み違える」こと。木は重心が偏っていて、まっすぐ立って見えても倒れたい方向を持っています。塀やカーポートを壊すと、伐採費より修理費のほうが高くつきます。迷ったら頼んでください。
Q. 伐採に一番いい時期はいつですか?
落葉樹は葉が落ちた冬場が作業しやすく、木の負担も少ないです。葉がないぶん枝ぶりが見えやすく、処分する葉の量も減ります。ただ、倒木の危険がある木は季節を待たずに対応すべき。台風前の駆け込みは混み合うので、気になっているなら早めが安心です。
Q. 木を切ると近所への挨拶は必要ですか?
作業音が出るので、隣接するお宅には事前にひと言あるとスムーズです。業者側で声かけをするところもありますので、見積り時に聞いてみてください。
Q. 何本もあるのですが、まとめて頼めますか?
まとめたほうが1本あたりの効率は上がります。本数が多い場合は、その日にどこまで進めるか、搬出をどう分けるかを事前に組み立てておくと当日が早いです。
Q. 木の根まで完全に取り除けますか?
建物の基礎や配管、隣地との境界に近い場合は、掘れる範囲に制限が出ます。現場を見て「ここまでは抜けます」「ここから先は残します」とお伝えするようにしています。無理に掘って配管を傷めるほうが厄介なので。
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