「木を切る業者を探しているけれど、どこも似たようなことを言っていて決められない」。川口市でお庭のご相談をいただくとき、この段階で止まっている方がとても多いんです。業種は絞れた。候補も2、3社出てきた。でも、最後の1社が決まらない。
これ、迷っているというより比べ方が決まっていないだけだったりします。同じ条件で並べられていないから、判断材料が揃わない。揃わないから金額しか見えない。金額しか見えないから、いちばん安いところに流れる。
私たちは庭師として毎日この業界の中にいます。だからこそ、依頼する側がどこを見れば失敗しにくいかも、ある程度わかっているつもりです。この記事では、相見積りの社数から、伝えるべき情報、見積書で見る項目、当日の確認手順までを、順番に整理していきます。

相見積りは何社取るのが現実的か
結論から言うと、3社です。2社だと「どちらが妥当か」の基準ができません。片方が高いのか、もう片方が安すぎるのか、判断がつかないんですね。3社あると真ん中が見えます。
逆に5社、6社と増やすとどうなるか。連絡のやり取りだけで1週間以上かかります。現地確認の立ち会いも各社ぶん必要。お客様から「結局どれがどれだかわからなくなった」と言われることが、実際にあります。情報が増えすぎると比較の精度はむしろ落ちる。
川口市のように業者数が多い地域だと、選択肢の多さがそのまま迷いになりやすい。3社に絞って、その3社にきちんと同じ条件を渡す。これがいちばん早いと思います。
3社の選び方にも偏りをつける
3社まったく同じタイプを呼んでも意味が薄いです。おすすめは、地元の造園・庭師系を1社、便利屋・お庭サービス系を1社、大手のマッチングサイト経由を1社。タイプが違うと見積りの組み立て方が違うので、相場の幅が見えてきます。
同じ条件で比べるために、こちらから伝える情報
ここがいちばん大事なところ。伝える情報が各社バラバラだと、返ってくる見積りもバラバラになります。安く見えた1社が、単に少なく見積もっていただけ、というのはよくある話です。
最低限、次の内容を全社に同じ文面で送ってください。メールでもLINEでも、コピペで構いません。
- 木の種類(わからなければ「常緑」「落葉」だけでも。写真があれば最強です)
- 本数と高さ(高さは目測でOK。玄関ドアが約2m、2階の窓の下端が約4〜5mを基準にすると測りやすい)
- 幹の太さ(大人が両手で回るか/片手で握れるか、くらいの表現で十分)
- 切り方の希望(根元から伐採か、根っこごと抜くか、剪定で残すか)
- 切った枝葉をどうしたいか(持ち帰ってほしい/庭に置いておいてほしい)
- 作業スペースと搬出経路(車が家の前に停められるか、庭までの通路幅、隣家との距離)
- 希望時期
特に見落とされがちなのが最後から2番目、搬出経路。先日、川口市内で作業した際に「道が細くてトラックが入らず、枝を100m以上手運びした」ことがありました。作業量そのものは同じでも、運び出しの手間が段違いなんです。ここを伝えていないと、当日になって金額が動く原因になります。
もう一つ。「根っこごと抜くか」は必ず明示してください。切り株を残す伐採と、抜根まで含む作業では、費用も工程もまったく別物です。根っこを残すと、樹種によってはまた生えてきます。ヒメシャラやキンモクセイあたりはよく萌芽(ほうが|切った幹や根から新しい芽が出ること)してきますね。
見積書で見る項目|金額より「単位」を見る
見積書が3枚揃ったら、合計金額を見比べる前に単位を見てください。「一式」ばかり並んでいる見積書は、比較にも、当日のトラブル防止にも使えません。

| 見積書の項目 | 望ましい書かれ方 | 注意したい書かれ方 |
|---|---|---|
| 伐採費 | 1本あたり/高さ別に単価が出ている | 「伐採一式」だけ |
| 抜根費 | 本数×単価、または「今回は含まない」と明記 | 記載なし(含まれるか不明) |
| 運搬・処分費 | 別項目で金額または「量に応じて」と明記 | 項目自体が存在しない |
| 高所作業・重機 | 必要な場合の条件と金額が書いてある | 「状況により別途」だけ |
| 養生・片付け | 含む/含まないが明記 | 言及なし |
| 出張費 | エリア内無料などの条件が明記 | 合計に紛れて見えない |
特に確認してほしいのが処分費の扱いです。切った枝葉や伐採木は、量が出ると軽トラック1台分では収まりません。この処分費が見積りに入っているのか、別途なのか、業者によって本当に違います。
ちなみに私たちの場合は、切った枝葉・刈草・伐採木は回収して持ち帰りますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,000円〜/量に応じて)を別途申し受けます。剪定は1本3,000円〜、見積りは無料です。他社さんに問い合わせるときも、「処分費は込みですか、別ですか」と一言聞いておくと、あとで金額がずれません。
当日までに確認しておく4つのこと
1. 追加請求が発生する条件
「当日、追加になることはありますか。あるとしたらどんな場合ですか」。これを見積り時に聞いて、答えをメモしておいてください。誠実な業者ほど、はっきり答えます。「木の中が腐っていた場合」「地中に石やコンクリートガラが埋まっていた場合」など、条件を具体的に言えるかどうかが判断材料になります。
逆に「たぶん大丈夫です」としか言わないところは、当日に何が起きても説明がつかない。ここは遠慮せず聞いていいところです。
2. 枝葉と伐採木の行き先
意外と盲点。持ち帰った枝葉がどこへ行くのかを聞いてください。産業廃棄物の処理は、本来なら許可を持った業者へ引き渡すか、適正な処分ルートを通す必要があります。「うちで処分します」だけでなく、どこへ持っていくかを説明できるか。不法投棄されたケースが世の中にゼロではない以上、確認して損はありません。
3. 作業前後の写真
「作業前と作業後の写真をいただけますか」とお願いしておくと、あとから揉めにくくなります。特にご実家の庭を離れた場所から依頼する場合、写真がないと何がどうなったのかわからない。私たちも遠方のお客様には必ずお送りしています。
4. 近隣への挨拶
チェーンソーの音、トラックの駐車、隣家へ落ちる枝。伐採は近所に影響が出る作業です。「近隣への挨拶はしていただけますか、それともこちらでしておいた方がいいですか」と確認しておく。川口市の住宅街は隣家との距離が近いエリアも多いので、ここは事前に決めておくと安心だと思います。

安さだけで決めると、どこで跳ね返ってくるか
3社の見積りが出て、1社だけ極端に安い。ここでいったん立ち止まってください。安いこと自体は悪くありません。問題はなぜ安いのかを説明できるかどうかです。
自社で処分ルートを持っている、その日近くで別現場がある、繁忙期を外している。理由がある安さは信用できます。一方で、処分費が抜けている、抜根が含まれていない、保険に入っていない——こういう「抜けている安さ」は、当日か、後日、必ずどこかで戻ってきます。
お客様から聞かれるのが「安いところに頼んで失敗した人って、実際いるんですか」。います。多いのは、切り株が残ったまま「これは別料金です」と言われるパターン。それと、隣家の塀を傷つけたけれど保険未加入で話がこじれるパターン。賠償責任保険に加入しているかは、必ず聞いてください。1問で終わりますし、これを嫌がる業者はまずいません。
木を切る作業は、やり直しがきかないんです。切ってしまった木は戻らない。だからこそ、3社に同じ条件を渡して、単位で比べて、当日の条件を先に決めておく。この手順を踏めば、あとは金額と相性で選んで大丈夫だと思います。
よくある質問
Q. 相見積りだと伝えると、対応が悪くなりませんか
まともな業者なら気にしません。むしろ相見積り前提の方が、こちらも根拠のある金額を出しやすいんです。「他社さんにも見てもらっています」と最初に言っていただいて構いません。隠されている方が、あとで条件が変わったときに困ります。
Q. 見積りだけで断っても大丈夫ですか
大丈夫です。私たちも見積りは無料でお受けしています。断りの連絡も、一言「今回は他社にお願いします」で十分。理由を説明する義務はありません。
Q. 木の高さがわからないのですが、どう伝えればいいですか
写真を撮って送るのがいちばん早いです。人か、隣に建物が写るように撮ってください。それだけで私たちはだいたいの高さと本数、作業の難易度が読めます。目測でも「2階の窓くらい」で通じますよ。
Q. 見積り金額は、どのくらいの期間有効ですか
業者によりますが、1〜3か月程度が一般的です。ただ木は伸びます。半年前の見積りで作業すると、枝の量が変わっていて金額が動くこともある。有効期限も見積書に書いてあるか確認しておくといいと思います。
Q. 川口市内なら出張費はかかりますか
私たちは川口市・戸田市・さいたま市南区・緑区・北区・板橋区・足立区を対応エリアとしていて、この範囲の見積りは無料です。他社に依頼する場合も、出張費の有無と、見積りが有料か無料かは最初に確認しておくと安心です。
▶ 木を切るときの費用・料金・業者選びをまとめて読む
庭の木を切るのはどこに頼めばいいか|植木屋・便利屋・解体業者の向き不向き →
庭の木を切る費用はいくらかかるか|樹高で本体料金が変わる仕組みと加算の内訳 →
お庭のこと、まずはお気軽にご相談ください
見積り無料・出張費無料・キャンセル料無料
受付時間: 8:00〜20:00(LINE・メール24時間対応)