8月の川口市。
日差しが強い日が続きますが、この時期に「ケヤキをどうにかしたい」というご相談が増えます。
理由ははっきりしていて、去年の秋に苦労した記憶が残っているから。
雨樋(あまどい)が詰まった、お隣の駐車場に葉が飛んだ、毎週末ブロワーをかけていた——そういう話をよく伺います。
結論から言うと、8月にやるべきは「軽い枝透かし」だけです。
バッサリ切りたくなる気持ちはわかるんですが、ケヤキに真夏の強剪定は本当に危ない。
この記事では、なぜ8月の透かしが秋の落ち葉対策になるのか、そして本格的な整枝はいつがいいのかを、現場目線でお伝えします。

ケヤキの落ち葉が「秋の困りごと」になりやすい3つの理由
ケヤキ(欅)はニレ科の落葉高木で、日本の街路樹の代表格。
放っておくと10mを軽く超えます。
庭木としては大きくなりすぎる部類。
そのケヤキが秋に厄介になるのは、単に「葉が落ちるから」ではありません。
1. 葉が小さく、数がとにかく多い
ケヤキの葉は1枚が3〜7cmほど。
手のひらより小さいくらいです。
この「小さい」がクセモノで、雨樋の落ち葉よけネットの隙間をすり抜けて中に溜まります。
大きな葉なら網に引っかかって風で飛んでいくのに、ケヤキの葉は入り込んでしまう。
これ、多いんです。
2. 葉が薄いので、風でよく飛ぶ
薄くて軽い葉は、地面に落ちてもそこに留まってくれません。
乾いた日に北風が吹けば、道路の向こうまで簡単に飛びます。
ご自宅の敷地内で完結しないから、近隣トラブルの種になりやすい。
川口市のように住宅が隣り合って建っている地域では、この点がとくに響きます。
3. 落葉期間が長い
ケヤキの落葉は11月頃から始まり、木によっては年末まで続きます。
イチョウのように「ある日一気に散って終わり」ではないんですね。
ダラダラと1〜2ヶ月。
掃除する側からすると、これがいちばん疲れる部分かもしれません。
つまりケヤキ対策の本質は、秋に頑張って掃除することではなく、夏のうちに落ちる葉の総量を減らしておくこと。
ここに8月の意味があります。
8月にやるのは「枝透かし」。強剪定が幹枯れを招く理由
透かし剪定というのは、枝を途中でチョン切るのではなく、付け根から丸ごと間引いて枝の本数を減らすやり方です。
混み合った内側の枝、上に向かって勢いよく伸びた徒長枝(とちょうし)、交差してこすれ合っている枝。
こういうものを選んで抜いていきます。
枝が減れば、当然その枝についていた葉も一緒に減る。
秋に落ちる葉が物理的に少なくなるわけです。
風通しもよくなるので、カイガラムシやアブラムシの居心地も悪くなります。
一石二鳥。
ただし、真夏に切りすぎてはいけません
ここが最重要です。
8月のケヤキは、切っていい量に上限があります。
目安として全体の枝葉の2割程度まで。
それ以上抜くと、次の二つが起きます。
- 幹焼け(日焼け)——これまで葉の陰になっていた幹や太枝に、真夏の直射日光が当たる。
樹皮が傷んで剥がれ、そこから腐朽菌(ふきゅうきん)が入ります
- 樹勢の低下——葉は木にとっての工場です。
暑さで消耗している時期に工場を大量に失うと、翌春の芽吹きが弱くなります
そしてケヤキで絶対に避けたいのが、太い枝のぶつ切りです。
ケヤキは切り口が塞がりにくい木で、直径5cmを超える枝を夏場に切ると、そこから内部が腐って空洞化していくことがあります。
数年経ってから幹の中がスカスカ、というケース。
台風で折れるリスクにも直結します。
お客様から聞かれるのが「どうせなら今、小さくしてもらえませんか」なんですが、私たちが8月にそれをお断りするのはこういう理由です。
木を弱らせてまで急ぐ意味がない。

自分でやって失敗するケースで多いのが
先日、川口市内の戸建てのお庭で拝見したケヤキがまさにこれでした。
数年前にご自身で高さを詰めたそうで、太枝の切り口が黒く変色し、そこから細い枝がホウキのように何十本も暴れて出ていました。
木は切られると「失った葉を取り戻そう」として徒長枝を大量に出します。
結果、切る前より葉の量が増えて、落ち葉も増える。
悪循環です。
もうひとつ、脚立の転倒。
庭木の手入れ中の事故は毎年起きています。
ケヤキは枝が高く広がるので、無理な体勢になりやすい。
3m以上の木は、正直プロに任せたほうが安いと思います。
写真を送っていただければ、無料でお見積りします
お庭の木や生垣をスマホで撮って、LINEで送ってください。写真を見て、作業の内容と概算をお伝えします。
ケヤキは8月に枝透かし、12〜2月に本格整枝をする
「じゃあ本格的に整えるのはいつ?」という話。
ケヤキの整枝の本番は落葉後の12月〜2月です。
葉が落ちて枝ぶりが丸見えになるので、樹形を作りやすい。
木も休眠中なので、多少大きく切っても負担が小さい。
| 時期 |
やること |
切っていい量 |
向き・不向き |
| 3〜4月(芽吹き前後) |
軽い調整のみ |
ごく少量 |
新芽を落としやすく、あまり向かない |
| 6〜8月(夏) |
枝透かし・徒長枝の間引き |
全体の2割まで |
落ち葉の量を減らす目的に最適。 強剪定は不可 |
| 9〜10月 |
越境枝の応急処置 |
必要最小限 |
落葉直前なので効果が薄い |
| 12〜2月(落葉後) |
樹形の整理・縮小・太枝の処理 |
大きく切っても可 |
本格整枝の適期。 サイズダウンはここで |
整理すると、8月=量を減らす軽い手入れ/冬=形とサイズを決める本番。
この2回で回すのが、ケヤキとの一番ラクな付き合い方だと思います。
年2回に分けたほうが、1回あたりの作業量も費用も抑えられます。
大きくなりすぎた・落ち葉・雨樋・お隣からのひと言|ケヤキで剪定か伐採かを決めるとき
ケヤキのご相談は、ほとんどが次の4つのどれかから始まります。
どれも木が大きくなるほど重なって出てくるので、1つずつ「剪定で収まるか」「伐採を考えるか」を分けて見ていきます。
埼玉県が街路樹の管理のためにまとめた資料でも、ケヤキは成長が早く、枝が上に向かって扇のように広がる木とされ、枝折れが多いので注意が必要と書かれています。
庭に植えたケヤキが数年で手に負えない大きさになるのは、珍しいことではありません。
1. 大きくなりすぎた
高さや幅を抑えたいときは、落葉後の12〜2月に、太い枝を付け根から抜いて小さくします。
途中でぶつ切りにすると、切り口の下から細い枝が吹き出して、翌年かえって茂ります。
一度で下げず、数年に分けて下げていく段取りは、ケヤキが大きくなりすぎたときの切り方にまとめています。
2. 秋の落ち葉掃除が大変
落ちる葉の量は、枝の量でほぼ決まります。
夏の枝透かしと冬の整枝で枝を減らしておくと、翌年の秋に掃く量が減ります。
今年の落ち葉の片付けとごみの出し方は、冬の落ち葉の片付け方をご覧ください。
3. 雨樋が詰まる
ケヤキの小さな葉は、落ち葉よけのネットの目を抜けて雨樋の中にたまります。
詰まった雨樋は、雨の日に水があふれて外壁を伝ったり、お隣の敷地に落ちたりします。
屋根や雨樋の上にかぶさっている枝は、剪定のときに付け根から外しておくと、樋に入る葉が減ります。
剪定と同じ日に雨樋の落ち葉も見てほしい場合は、お見積りのときにお伝えください。
4. お隣から「葉が落ちてくる」「枝が出ている」と言われた
落ち葉や枝のことでお隣からひと言あったときは、境界を越えた枝と、お隣の屋根や雨樋の上にかかっている枝から手を入れるのが穏やかです。
境界を越えた枝は、民法233条で「木の持ち主が切る」のが原則とされています(くわしくはこの下の「お隣にはみ出した枝、勝手に切っていいの?」で説明しています)。
お隣に散る落ち葉を減らす切り方は、うちの木の落ち葉がお隣に散るときで詳しく書いています。
伐採を考えたほうがいいケヤキ
次のような場合は、剪定で小さくするより、伐採をおすすめすることがあります。
- 幹に穴やキノコがある、根元がぐらつくなど、木そのものが傷んでいる
- 家や塀との距離が近く、小さくしても数年で枝が屋根や雨樋に届いてしまう
- 高さを保つための剪定を毎年続けるより、切って別の木に植え替えたい
反対に、木が元気で、困りごとが高さや落ち葉の量だけなら、まず数年かけて小さくする方法を考えてもいいと思います。
木がなくなると、夏の日陰や目隠しも一緒になくなるからです。
大きなケヤキは、市の「保存樹木」かどうかを先に確かめる
川口市では、緑のまちづくり推進条例にもとづき、地上1.5mの高さで幹のまわりがおおむね1.2m以上、または高さがおおむね12m以上などの基準に当てはまる木を、保存樹木に指定しています。
指定された木の剪定には、費用の2分の1(1本10万円まで)を市が補助する制度もあります。
補助には、幹が隣地との境界から5m以内にあること、市内に本社のある業者に頼むことなどの条件があります。
市の緑化対策委員会の資料には、維持管理が難しいことを理由に指定を解除したケヤキの例も載っています。
指定を受けている木を切る・大きく手を入れるときは、先に川口市のみどり課に相談しておくと安心です。
料金の目安だけ、先に知りたい方へ
質問に答えるだけで、剪定の料金の目安がわかります。金額を見てから、ご相談するか決めていただけます。
川口市でケヤキの剪定を業者に依頼するときの費用相場
ケヤキの剪定料金は、木の高さで決まります。
トムズの料金表(税込・1本あたり)では次のとおりです。
- 剪定・高さ3m未満:3,300円〜
- 剪定・高さ3〜5m:11,000円〜22,000円(樹種と枝の量による)
- 剪定・高さ5m以上(大きな広葉樹):22,000円〜(要見積)
- 伐採・高さ3〜5m:16,500円〜33,000円(抜根含まず)
- 伐採・高さ5m以上:33,000円〜(要見積)
- 抜根(根まで取り除く):+5,500円〜22,000円
脚立や高所作業車が必要なときは+5,500円〜、枝葉が多いときの運搬・処分は+3,300円〜です。
金額はお見積りに書いてお渡しし、追加のご要望がない限り、作業後に増やすことはありません。
くわしくは料金表をご覧ください。
お見積りは無料でお受けしています。
ただしケヤキは高さが出ている個体が多いので、電話口の情報だけで金額を出すのは難しい木です。
実際に見ないと、隣家との距離も、枝の抜き方も決められません。
見積りで必ず確認したい3点
金額の総額だけ見て決めると、あとで差が出ます。
確認すべきなのは次の3つ。
- 枝の処分費が含まれているか——ケヤキは枝葉の量が多く、ここが別料金だと総額が変わります
- 出張費・駐車場代の扱い——川口市内なら通常かかりませんが、事前に聞いておくと安心です
- 今回どこまで切るのか——「夏だから透かしまで」と説明してくれる業者は、木のことを考えています。
真夏に「バッサリいけますよ」と即答する相手は、少し慎重に
お隣にはみ出した枝、勝手に切っていいの?
よくあるご相談です。
2023年4月に施行された改正民法233条により、越境してきた枝は、竹木の所有者に切るよう催告しても相当期間内に応じない場合、所有者やその所在が分からない場合、急迫の事情がある場合に限って、越境された側が自分で切除できるようになりました。
逆に言えば、原則はやはり「持ち主が切る」。
ご自宅のケヤキが道路や隣地にかかっているなら、言われる前に手を入れておくのが一番穏やかです。
夏の透かしは、その意味でも先手になります。

よくあるご質問
Q. 8月の剪定で、秋の落ち葉はどのくらい減りますか?
枝の抜き方や木の状態によりますが、葉の総量が減った分だけ落ち葉も減る、という素直な関係です。
透かしで2割の枝を間引けば、感覚としてもそれに近い減り方をします。
ゼロにはなりません。
ただ、雨樋の詰まりや掃除の頻度は目に見えて軽くなります。
Q. 今すぐ高さを半分にしたいのですが
それは冬まで待ってください。
真夏に太枝を落とすと、切り口の腐朽と幹焼けのリスクが一気に上がります。
どうしても危険な枝がある場合は応急的に処理しますが、サイズダウンの本番は落葉後です。
急がば回れ、で結果的に木も長持ちします。
Q. 雨樋の掃除もお願いできますか?
剪定と一緒にご相談いただくケースは多いです。
落ち葉が原因の詰まりは、剪定と同時に片付けたほうが足場も脚立も一度で済むので効率的。
内容によって対応できる範囲が変わるため、現地でご確認させてください。
Q. 年に何回くらい手入れすればいいですか?
ケヤキなら年2回——夏の透かしと冬の整枝——が理想的だと思います。
成長が早い木なので、数年に一度まとめて、というやり方だと1回の作業が大きくなり、木への負担も費用もかさみます。
少しずつ、が結局は安上がりです。
Q. 川口市以外でも対応していますか?
川口市を中心に、戸田市、蕨市、草加市、さいたま市南区・緑区まで伺っています。
エリアの境目あたりでも、まずはお気軽にお尋ねください。
トムズの施工事例
板橋区・欅の剪定
作業前
作業後
板橋区にて、大きく成長した欅を剪定。
隣家や周辺への枝の張り出しを抑え、すっきりとした樹形に整えました。
この施工事例を詳しく見る →
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時期も大事。でも、切り方次第で落ち葉は減らせます
ケヤキは夏の枝透かしと、冬の本格的な整枝を分けて行うのが基本です。
どの時期でも大切なのは、途中でぶつ切りにせず、枝を付け根から抜いて量を減らすこと。
この切り方なら、翌年かえって茂るのを防げます。
- 途中で切り詰めない
- 強く切りすぎない
- 大きくなりすぎた木は剪定か伐採かを見て判断
剪定で収まるか迷ったら、木の全体の写真でご相談ください。
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