花は咲いたのに実が残らないオリーブは、まず3つの原因に切り分けます
10月から11月ごろ、収穫を楽しみにしていたオリーブを見上げて「あれ、今年は実がほとんどない」と気づく。
川口市でもこの時期によくいただくご相談です。
実がならない理由は、大きく分けて3つあります。
- 受粉の相手がいない(1本だけ、または同じ品種ばかり植えている)
- 冬から春の剪定で、花芽のついた枝先を切ってしまった
- 花の時期の天候や日当たり、木の混み具合で花や実が育たなかった
原因によって打つ手がまったく違います。
やみくもに肥料を足したり枝を切ったりする前に、どれに当てはまるかを見ていきましょう。

原因ごとの見分け方の早見表
| 原因 |
よく見られるサイン |
確かめ方 |
来年に向けた手当て |
| 受粉の相手がいない |
花はたくさん咲くのに、実がほとんど残らない |
近くに別品種のオリーブがあるか、苗の品種名を確認 |
別の品種をもう1本そばに植える |
| 枝先の切り詰め |
春に花そのものが少なかった |
前の冬〜春に、枝先をそろえて短く切ったか思い出す |
実のつく枝を残す剪定に切り替える |
| 天候・日当たり・混み具合 |
日の当たる側だけ実がつく、内側の枝に花が少ない |
木の北側や内側、建物の陰になる側を観察 |
間引く剪定で光と風を通す |
1本だけ植えているなら、受粉の相手がいないのかもしれません
これ、本当に多いんです。
オリーブは「自家不和合性(じかふわごうせい)」という性質が強い木です。
かみ砕くと、同じ木や同じ品種どうしの花粉では実を結びにくい、ということ。
オリーブの産地である香川県の農業試験場も、異なる品種の授粉樹を混ぜて植える必要があると案内しています。
シンボルツリーとして玄関脇に1本だけ、というお庭はとても多いですよね。
花は毎年ちゃんと咲くので気づきにくいのですが、花粉の相手がいないと、咲いた花の大半はそのまま落ちてしまいます。
品種名が分からないときの確かめ方
苗についていたラベルや購入時のレシートに、「ネバディロ・ブランコ」「ミッション」「ルッカ」などの品種名が書かれていることがあります。
残っていれば手がかりになります。
分からない場合も心配いりません。
ご近所に別のオリーブがあれば、風で花粉が届いて実がつくこともあります。
ただ、それは運しだい。
確実に実をならせたいなら、品種の違うオリーブをもう1本、近くに植えるのがいちばんの近道だと思います。
2本目を植えるときの注意
お客様から聞かれるのが、「同じ品種を2本買えばいいんですよね?」という質問。
じつはそれでは解決しません。
大事なのは「別の品種」であること、そして花の咲く時期が重なることです。
購入するお店で、いま植えている品種と相性のよい品種を相談してみてください。
写真を送っていただければ、無料でお見積りします
お庭の木や生垣をスマホで撮って、LINEで送ってください。写真を見て、作業の内容と概算をお伝えします。
冬に枝先を切りそろえて、花芽を落としていないか
2つ目の原因は剪定です。
意外と盲点。
香川県の資料によると、オリーブの花芽は「前年の春から夏にかけて伸びた枝」の葉の付け根につきます。
つまり、今年の春に咲く花は、去年伸びた枝の先のほうに準備されているわけです。
ここで冬から春にかけて、形を整えようと枝先を全部そろえて短く切ると、どうなるか。
花芽ごと切り落としてしまい、春に咲く花そのものが減ってしまうんです。

自分で剪定して失敗するケースで多いのが、生け垣のような刈り込み
自分でやって失敗するケースで多いのが、刈り込みバサミで外側を丸く刈りそろえる方法です。
見た目はすっきりしますが、枝先にある花芽はほぼ全部なくなります。
しかも切った場所から細い枝がたくさん出て、内側が混み合い、翌年も花が減る。
この悪循環に入ってしまうオリーブは少なくありません。
実のつく枝を残す「間引く剪定」
実をならせたいなら、枝先を切りそろえる「切り詰め」ではなく、要らない枝を根元から抜く「間引き」を中心にします。
- 内側に向かって伸びる枝、ほかの枝と交差する枝を付け根から切る
- 真上に勢いよく伸びる太い枝は、付け根から外す
- 去年伸びた素直な枝は、できるだけ先端を残す
この剪定は2〜3月ごろに行うのが、一般的なオリーブの管理の目安です。
寒さのピークを越え、新しい芽が伸び出す前なので、どの枝を残せばよいか見極めやすい時期なんですね。
花の時期の雨や日当たり不足も、実の少なさにつながります
香川県の資料では、オリーブの開花は5月中旬から6月上旬ごろとされています。
オリーブは風で花粉が運ばれる木なので、この時期の天候が気になる方も多いでしょう。
ただ、「今年は花の時期に雨が多かったから」と雨だけのせいにするのは早いかもしれません。
雨の年でも実がつく木はありますし、受粉の相手や剪定、日当たりといった木の側の条件のほうが、年をまたいで効いてくることが多いと私たちは感じています。
雨を疑うのは、ほかの2つの原因に当てはまらないと分かってからで十分です。
日当たりは、木の向きと混み具合で決まる
同じ香川県の資料では、オリーブは日照量が多いほどよく育ち、年間2,000時間以上の日照が望ましいとされています。
日差しが大好きな木なんです。
川口市の住宅地では、建物や塀に挟まれて半日しか日が当たらない場所に植えられていることもよくあります。
そういう木は、日の当たる南側の枝だけに実がつき、北側や内側はさっぱり、という姿になりがち。
植え場所は簡単に変えられませんが、枝を間引いて木の内側まで光を入れるだけでも、花のつき方は変わってきます。

2〜3月の剪定を植木屋さんに頼む目安と料金
オリーブの剪定は、低い木なら自分でも十分できます。
そのうえで、次のようなときはプロに任せたほうが安心だと思います。
- 脚立に乗らないと上の枝に届かない高さになっている
- 何年も切っておらず、どの枝を残せばよいか分からない
- 去年の刈り込みで細い枝が密集し、樹形から立て直したい
- 強い風で倒れないか心配なほど、上が重くなっている
どの枝に来年の花芽があるかを見ながら切るのは、慣れていないと判断が難しいところ。
「この木は切りどきですね」とお伝えできるのは、枝の伸び方から去年の剪定の様子まで読めるからなんです。
お庭の便利屋トムズでは、川口市・戸田市・蕨市・草加市・さいたま市南区・さいたま市緑区で庭木の剪定をお受けしています。
料金は剪定1本3,300円〜(税込)で、お見積りは無料です。
切った枝葉は回収して持ち帰りますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,300円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
ほかの業者さんと比べるときは、剪定代に処分費が含まれているかどうかを確認しておくと、あとで金額の行き違いが起きにくいですよ。
近くの植木屋さんに2〜3月の剪定を頼むなら、年内から年明けに声をかけておくと日程を組みやすいと思います。
よくあるご質問
Q. 去年は実がなったのに、今年はほとんどなりません。なぜですか?
A. 去年の冬から春に枝先を切りそろえる剪定をしていないか、まず振り返ってみてください。
花芽は前の年に伸びた枝につくので、その枝を短くすると翌年の花が減ります。
ご近所にあった別品種のオリーブがなくなり、受粉の相手がいなくなったというケースもあります。
Q. 肥料を増やせば実はなりますか?
A. 受粉の相手がいない、花芽を切ってしまった、という原因なら、肥料を増やしても実はつきません。
かえって枝葉ばかり茂ることもあるので、原因を切り分けてから考えるのがおすすめです。
Q. 収穫が終わった秋に剪定してもいいですか?
A. 枯れ枝を取る程度なら構いません。
ただ、秋にしっかり枝を切ると、翌春に花を咲かせる枝まで減らしてしまいます。
形を整える剪定は2〜3月にまとめるのが無難です。
Q. 鉢植えのオリーブでも同じですか?
A. 受粉と剪定の考え方は同じです。
鉢植えは置き場所を動かせるので、日当たりのよい場所に移すだけで花のつき方が変わることもあります。
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