モミジ・カエデの切り口から樹液がポタポタ垂れて止まらないときは、まず「いつ切ったか」を思い出してください
「モミジの枝を少し切ったら、切り口から透明な汁が垂れてきて止まらない」。
春先になると、こうしたご相談をよくいただきます。
これ、多いんです。
モミジやイロハモミジ、カエデの仲間は、切り口から水っぽい樹液が出やすい木です。
英国王立園芸協会(RHS)も、剪定の切り口から樹液が出やすい木の例として、カエデ類(maple)をシラカバやクルミと並べて挙げています。
つまり樹液が出ること自体は、この木では珍しくありません。
問題は「出る時期に切ってしまったかどうか」なんです。
川口市の庭でモミジを育てている方のお話をうかがっていると、「暖かくなって芽が動きそうだから整えよう」と2月以降にノコギリを入れたケースがほとんど。
意外と盲点ですよね。

透明でサラサラした汁なら、多くは樹液です
切った直後から透明〜うっすら色のついた水のような液がにじみ、ポタポタ落ちる。
これがよくある樹液の出方です。
RHSは、剪定の切り口からの樹液は見た目が気になっても多くの場合は害がなく、時間がたてば自然に止まる、と説明しています。
ただし、まれに長く出続けると木の勢いが落ち、枯れることもあるとも書いています。
「放っておいて絶対に大丈夫」とまでは言えないわけです。
こんなときは樹液以外も疑ってください
- 切っていない幹の途中から液が出ている
- 幹の根元に木くずのような粉がたまっている
- 液が濁っていて、においがする
こうした様子があるなら、剪定とは別の原因かもしれません。
切り口だけの話ではないので、一度プロに見てもらったほうが安心だと思います。
春先に切ると樹液が出やすいのは、根が水を吸い上げはじめる時期と重なるからです
モミジは、ほかの庭木より早く冬の眠りから覚めます。
冬の終わりから春にかけて、根が土の水を吸い上げて幹や枝へ押し上げる力(根圧「こんあつ」と呼びます)が強まり、枝の中は水でいっぱいの状態になります。
そこへ切り口ができれば、水が外へあふれ出るのは自然なことですよね。
カリフォルニア大学バークレー校の植物園も、冬から春に根圧で樹液が上がっている時期に切ると樹液が流れ出し、本来は伸びはじめる芽に届くはずだった養分が外へ失われる、と説明しています。
カエデの仲間の樹液はメープルシロップの原料になるほどで、気温が0℃前後を行き来する早春に樹液がよく出ることも知られています。
それだけ水を多く動かす木だということです。
ネットで「2〜3月が剪定の適期」と書かれていることもあります
お客様から聞かれるのが、「ネットには2月や3月に切れと書いてあった」というお話。
たしかに、紅葉が終わる前の秋に切ると枝へ栄養を移す途中で切ることになるため、遅めをすすめる情報もあります。
ただ、樹液が出やすい木だという点を重く見ると、話は変わります。
RHSは日本のモミジ(イロハモミジ・ハウチワカエデ)について「葉が落ちてから1月より前に剪定する」としていますし、国内の園芸情報でも「水あげの早いモミジ・カエデは1月中に終える」「大きな剪定は遅くとも2月上旬まで」とする説明が見られます。
私たちも、樹液が気になる木ほど早めに切るのが無難だと考えています。
樹液を止めようと何かを塗るのは、実はおすすめしません
自分でやって失敗するケースで多いのが、垂れる樹液を止めようとして切り口を布で巻いたり、何かでふさいだりすること。
RHSは、切り口に塗る保護剤(癒合剤のようなもの)も湿気を閉じ込めてカビの仲間による病気を招くことがあるとして、今は塗ることをすすめていません。
風を通して自然にふさがるのを待つほうがいい、という考え方です。
つまり、もう切ってしまった枝は、基本は触らずに見守る。
そして「次の剪定は時期を変える」。
これが現実的な対処です。
| 剪定する時期 |
樹液の出やすさ |
木への影響の目安 |
| 紅葉の最中(葉が残っている秋) |
出にくい |
枝へ栄養を移している途中で切ることになる |
| 落葉後〜冬の早いうち |
出にくい |
樹液・栄養のどちらの面でも負担が小さい時期 |
| 2月以降〜芽吹き前 |
出やすい |
根が水を押し上げており、切り口から樹液が垂れやすい |
| 新緑〜夏 |
太い枝は避けたい |
葉が茂る時期で、太い枝を落とすと負担が大きい |

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落葉後の冬の早いうちに、枝を付け根から抜く剪定で整えます
モミジの剪定で私たちがいちばん大事にしているのは、「途中で切らない」ことです。
枝の途中でぶつ切りにすると、その下から細い枝がたくさん吹き出して、かえって枝が混みます。
来年また切る、また吹く、の繰り返し。
モミジらしい、やわらかく枝が流れる姿からどんどん離れてしまうんです。
そこで、要らない枝は分かれ目の付け根から抜くように切ります。
これを「間引き剪定(まびきせんてい)」や「透かし剪定(すかしせんてい)」と呼びます。
抜く枝の見つけ方
- 幹のほうへ向かって内側に伸びている枝
- ほかの枝と交差して、こすれ合っている枝
- 同じ場所から並んで伸びている枝の、どちらか一方
- 真上へ勢いよく伸びた太く長い枝
- 枯れている枝
この木は切りどきですね、と私たちが判断するのは、葉が落ちて枝ぶりがよく見えるようになってから。
葉があるうちは混み具合が分かりにくいので、冬の早い時期は「どこを抜けばいいか」を決めやすい時期でもあります。
付け根のふくらみを残して切るのがコツです
枝の付け根を見ると、幹との境目に少しふくらんだ部分があります。
ここをえぐるように幹ぎりぎりで切ってしまうと、切り口がふさがりにくくなります。
反対に長く残しすぎると、残った部分が枯れ込む原因に。
ふくらみのすぐ外側で切る。
このさじ加減が、モミジでは仕上がりを大きく左右すると思います。
細い枝なら剪定ばさみで十分です。
ただ一度にたくさん抜くと木が驚いてしまうので、全体の様子を見ながら少しずつ。
「今年はここまで、残りは来年」と分けて考えるくらいがちょうどいいかもしれません。

太い枝を落とす前に植木屋さんへ相談したほうがいい目安
細い枝の間引きはご自分でもできます。
でも、太い枝となると話は別です。
こんなときはプロに任せたほうが安全です
- ノコギリでないと切れない太さの枝を落としたい
- 脚立に乗らないと届かない高さで作業する
- すでに2月以降に入っていて、それでも大きく切る必要がある
- 去年強く切ったあと、枝先が枯れてきた
- 切っていない場所から液が出ている、根元に木くずがある
太い枝は切り口も大きくなるぶん、時期を外したときの樹液の出方も目立ちやすくなります。
また、重さで枝が途中から裂け、幹の皮まではがれてしまうこともあるんです。
切る順番を工夫すれば防げますが、慣れないうちは難しい作業。
迷ったら、切る前に植木屋さんへ一度見せるのがいちばん確実です。
川口市での剪定の料金の考え方
お庭の便利屋トムズでは、川口市・戸田市・蕨市・草加市・さいたま市南区・さいたま市緑区で庭木の剪定をお受けしています。
剪定は1本3,300円〜(税込)で、お見積りは無料です。
切った枝葉は回収して持ち帰りますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,300円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
どこに頼むにしても、見積りの段階で「処分費が含まれているかどうか」は確かめておくと、あとで行き違いになりにくいですよ。
川口市はこれから冬に入ります。
モミジの葉が落ちきったころが、ちょうど枝ぶりを見て相談しやすい時期です。
モミジの樹液と剪定でよくあるご質問
Q. 樹液が止まらないのですが、木は枯れてしまいますか?
多くの場合は害がなく、時間がたつと自然に止まると言われています。
ただ、まれに長く続くと木が弱ることもあるので、何週間たっても止まらない、枝先が枯れてきた、といった様子があれば一度見てもらうと安心です。
Q. 切り口に癒合剤を塗れば樹液は止まりますか?
英国王立園芸協会は、切り口に保護剤を塗ると湿気を閉じ込めて病気を招くことがあるとして、今は塗ることをすすめていません。
風を通して自然にふさがるのを待つ考え方です。
Q. 夏に伸びすぎた枝だけ切ってもいいですか?
細い枝を軽く整える程度なら問題になりにくいです。
ただ、太い枝を落とすような大きな剪定は、落葉後の冬の早いうちにまとめて行うのがおすすめです。
Q. ほかに樹液が出やすい庭木はありますか?
シラカバ(カバノキ)やクルミ、ブドウ、モクレン、クワなども、剪定の切り口から樹液が出やすい木として知られています。
こうした木も切る時期に気をつけたい仲間です。
トムズの施工事例
江戸川区・紅葉の剪定
作業前
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