秋に松の葉が茶色くなるのは、たいてい「古い葉の入れ替わり」です
10月ごろから、松の内側の葉が茶色や黄色になってぱらぱら落ちてくる。
それを見て「枯れてしまうのでは」とご相談をいただくことがよくあります。
川口市でも、昔からの和風の庭に黒松や赤松が残っているお宅は少なくありません。
毎年この時期になると、同じご心配の声が届きます。
結論から言うと、枝の内側だけが茶色くなっているなら、ほとんどは心配いりません。
松は常緑樹ですが、葉が一生ついているわけではないんです。
新しい葉が枝先に出るたびに、数年前に出た古い葉が役目を終えて落ちていきます。
この入れ替わりが秋に目立つので、急に弱ったように見えてしまうんですよね。
古い葉は枝の根元側、つまり木の内側についています。
だから「内側から茶色くなる」のは、自然な流れどおりということになります。
ただし、茶色くなる場所や広がり方によっては、放っておけないケースもあります。
ここからは、その見分け方をお話しします。

自然な落葉か、マツ枯れや根の傷みかを見分ける手順
見るところは3つだけ。
茶色い葉が「どこにあるか」「どう広がっているか」「枝先の新しい葉がどうなっているか」です。
順番に確かめてみてください。
手順1:茶色い葉が内側か、枝先か
枝を1本手に取って、根元から先へ目で追ってみてください。
根元側の葉だけが茶色く、枝先の葉が緑のままなら、古い葉の入れ替わりです。
反対に、枝先の新しい葉まで赤茶色になっているなら要注意。
ここが一番大事な分かれ目になります。
手順2:一部の枝だけか、木全体か
入れ替わりの落葉は、木全体の内側で同じように起こります。
どこか1本の枝だけが先までまるごと茶色い、または数週間のうちに木全体が赤茶色へ変わっていく。
こういう出方は自然な落葉ではありません。
手順3:触ったときの葉と枝の状態
古い葉は軽く触ると抜けやすく、その下の枝はしなやかで、樹皮をめくると中が緑っぽく湿っています。
枯れた枝は葉が抜けずに残ったまま乾いていて、曲げるとポキッと折れることが多いです。
よくご相談いただくのが「枝先まで赤くなってきた」というパターン。
この場合に疑うのが、次の2つです。
- マツ枯れ(マツ材線虫病):マツノマダラカミキリという虫が運ぶ小さな線虫が幹の中で増え、水の通り道がふさがって枯れていく病気です。
葉が枝先まで一気に赤茶色になり、幹に傷をつけても松ヤニがほとんど出なくなるのが特徴です。
- 根の傷み:水はけの悪さで根が腐ったり、近くの工事で根が切られたり、土が踏み固められたりすると、水を吸い上げられなくなります。
こちらは木全体の色つやがじわじわ悪くなり、新しい葉が短く貧弱になることが多いです。
マツ枯れは、枯れが進んでから元に戻すのが難しい病気です。
周りの松へ広がるおそれもあるので、「枝先まで赤い」と気づいた時点で早めに専門家へ見せてください。
様子見は禁物です。

症状の違いを表にまとめておきます。
| 見るところ |
古い葉の入れ替わり(自然) |
マツ枯れ |
根の傷み |
| 茶色くなる場所 |
枝の内側(根元側)だけ |
枝先の新しい葉まで |
木全体がくすむ |
| 広がり方 |
毎年秋に同じように出る |
短い期間で急に赤茶色へ |
季節をまたいでじわじわ |
| 枝先の葉 |
緑で元気 |
赤茶色に変わる |
短く、色が薄い |
| 松ヤニ |
傷をつけると普通に出る |
ほとんど出なくなる |
出が弱くなることがある |
| 対応 |
冬のもみあげで古い葉を整理 |
すぐに専門家へ相談 |
原因(水はけ・工事など)を探る |
写真を送っていただければ、無料でお見積りします
お庭の木や生垣をスマホで撮って、LINEで送ってください。写真を見て、作業の内容と概算をお伝えします。
11〜12月の「もみあげ」で古い葉を整理すると、松がすっきりします
自然な落葉だと分かったら、次はお手入れの話です。
松には「もみあげ」という独特の作業があります。
もみあげは、枝に残った古い葉を手でしごいて取り、その年に出た葉を残して量を揃える作業です。
ハサミで刈り込むのではなく、一本一本の枝を手で整えていきます。
古い葉が抜けやすくなる秋の終わり、11〜12月ごろが目安になります。
この作業をすると、木の内側まで光と風が通るようになります。
茶色い古い葉が残ったままだと見た目が重たいだけでなく、蒸れて病害虫が住みつきやすくなるんです。
ふところがすっきりした松は、年が明けてからの姿もきれいですよね。
自分でやって失敗するケースで多いのが、緑の葉までむしり取ってしまうこと。
葉を取りすぎると、その枝は弱ってしまいます。
もうひとつ、高いところの作業は脚立からの転落が心配です。
松は枝が横に張り出すので、無理な姿勢になりがちなんです。
手の届く低い枝だけ自分で、上のほうは任せる。
そんな分け方もありだと思います。

川口市で松のもみあげを頼むときの費用と目安
松は手作業が多いので、ほかの庭木より手間がかかる木です。
そのぶん、どこまでお願いするかを先に決めておくと話がスムーズになります。
私たちお庭の便利屋トムズでは、剪定は1本3,300円〜(税込)、見積りは無料です。
松の大きさや枝の込み具合、もみあげまで含めるかで手間が変わるので、実際に木を拝見してからお伝えしています。
切った枝や取った葉は回収して持ち帰りますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,300円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
どの業者さんに頼む場合でも、見積りのときは次の点を確かめておくと安心です。
- もみあげ(古い葉取り)まで作業に含まれているか
- 処分費が料金に含まれているか、別途か
- 高所作業になる場合の扱い
植木屋さんに頼む目安としては、「脚立に乗らないと届かない」「毎年自分でやるのがしんどくなってきた」「枝先まで茶色い枝があって判断がつかない」。
このどれかに当てはまれば、一度見てもらう価値はあると思います。
川口市をはじめ、戸田市・蕨市・草加市・さいたま市南区・緑区で、松の状態だけ見てほしいというご相談も受けています。
よくあるご質問
Q. 内側の葉が茶色くなって落ちています。薬をまいたほうがいいですか?
枝先の葉が緑で元気なら、古い葉の入れ替わりなので薬は必要ありません。
落ちた葉を掃除して、冬にもみあげで残った古い葉を整理すれば大丈夫です。
Q. 1本の枝だけが先まで赤茶色です。その枝を切れば済みますか?
枝の傷みだけのこともありますが、マツ枯れの始まりということもあります。
切る前に、松ヤニの出方やほかの枝の様子を確かめたほうが安全です。
判断に迷うなら、早めに専門家へ見せてください。
Q. もみあげは毎年やらないといけませんか?
毎年やるのが理想です。
間が空くと古い葉がたまって内側が蒸れ、枝の奥が枯れ込みやすくなります。
とくに川口市のような住宅地では隣家との距離が近く、風通しが悪くなりがち。
年1回、冬に整えておくと形も保ちやすいですよ。
Q. 近くで工事があってから松の元気がない気がします。
工事で根が切られたり、重機で土が踏み固められたりすると、しばらくしてから木全体の色が悪くなることがあります。
いつから変わったかを覚えておくと、原因を探す手がかりになります。
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