モッコクの花が咲かない・赤い実がつかない理由は、だいたい3つに絞れます
「植えて何年も経つのに、モッコクに花が咲いたのを見たことがない」「花は咲くのに、秋になっても赤い実がひとつもつかない」。
川口市でモッコクのお手入れに伺うと、こういうご相談をよくいただきます。
モッコクの花は6〜7月ごろに咲きます。
直径1〜2cmほどの白からクリーム色の小さな花で、葉の付け根から下を向いて咲くため、葉に隠れて咲いたことに気づかない方も多いんです。
まずは梅雨どきに枝の内側をのぞいてみてください。
意外と咲いています。
それでも咲いていない、あるいは実がつかない場合、私たちが庭で最初に疑うのは次の3つです。
- 雄花しか咲かない株である(花は咲くが実はつかない)
- 刈り込みで、花のつく枝先を毎年落としている
- 日当たりが足りず、花芽をつける力が残っていない
原因によって打つ手がまったく違います。
順番に切り分けていきましょう。

庭で原因を切り分ける手順|雄株か、刈り込みか、日当たりか
手順1:花が咲いているなら、花の真ん中を見る
モッコクには、雄花だけをつける株と、めしべのある両性花をつける株があります。
植物の世界では「雄性両全性異株(ゆうせいりょうぜんせいいしゅ)」と呼ばれる仕組みで、株ごとに役割が分かれているイメージです。
見分け方は簡単。
花の中心をのぞいて、おしべの輪の真ん中に緑色のふくらみ(めしべの根もと=のちの実)があれば両性花です。
おしべしか見当たらなければ雄花です。
雄花だけの株は、どれだけ上手に手入れしても赤い実はつきません。
これは木の性質なので、剪定や肥料では変えられないんです。
実を楽しみたい場合は、両性花をつける株を選んで植えることになります。
手順2:花が咲かないなら、枝先の形を見る
モッコクの花は、春に伸びた新しい枝の根もと近くの葉の付け根に咲きます。
その新しい枝は、枝先に集まっている芽から伸びてきます。
つまり、枝先をバリカンやハサミで毎年一律に刈りそろえていると、翌春に花をつける枝の出どころを落とし続けることになります。
これ、本当に多いんです。
チェックポイントは枝先の形。
モッコクは本来、枝の先に葉が放射状に集まってつきます。
刈り込みを続けた木は、枝先が切り口だらけで、葉が細かい枝から不ぞろいに出ているはずです。
表面はきれいな丸でも、花は咲かない。
刈り込み仕立てのモッコクでよく見る状態です。
手順3:どちらでもなければ、日当たりを疑う
モッコクは日陰にもある程度耐える木ですが、花つきはやはり日の当たる面のほうがよい傾向があります。
建物の北側や塀ぎわ、大きな木の下に植わっていると、葉は茂っても花が少ない、ということが起こりやすいです。
見分けるコツは、同じ木の中で比べること。
日が当たる南側の枝にだけ花があり、日陰側にはない。
そうなら日照が効いているとみてよいと思います。

3つの原因の見分け方と対策
| 原因 |
庭で見えるサイン |
対策 |
翌年の変化 |
| 雄花しか咲かない株 |
花は咲くが、中心にめしべのふくらみがない |
剪定では変わらない。 実が欲しければ両性花の株を選ぶ |
花は例年どおり・実はつかない |
| 刈り込みで枝先を落としている |
枝先が切り口だらけ。 外側は丸く整っているのに花がない |
刈り込みをやめ、枝の付け根で切る「透かし」に切り替える |
枝先の芽が残れば花が戻りやすい |
| 日当たり不足 |
日の当たる側にだけ花がある。 内側・日陰側は葉だけ |
周りの木や枝を透かして光を入れる |
日が入った面から少しずつ改善 |
なお、植えてまだ数年の若い木は、そもそも花をつける段階に達していないこともあります。
この場合は待つのが一番の手です。
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お庭の木や生垣をスマホで撮って、LINEで送ってください。写真を見て、作業の内容と概算をお伝えします。
翌年の花を残す剪定は9〜10月に、刈り込まず「透かす」
モッコクの花を残したいなら、切り方と時期の両方を変えるのが近道です。
時期は9〜10月。
夏の暑さが落ち着き、その年の枝の伸びが止まったころです。
6〜7月は花の最中なので、ここで切ると咲いている花や、これから実になる部分をそのまま落としてしまいます。
切り方は、外側を刈りそろえるのではなく、込み合った枝を付け根から抜く「透かし剪定」にします。
- 内向きの枝、重なった枝、枯れ枝を付け根から抜く
- 残す枝は、枝先の芽をできるだけ切らずに残す
- 高さを下げたいときは、枝の分かれ目まで戻して切る
枝を抜くことで木の内側にも光が入るので、日当たり不足の対策も同時にできます。
自分でやって失敗するケースで多いのが、「透かしたつもりが、結局ぐるりと刈り込んでいた」というもの。
外から見た形を整えようとすると、どうしても枝先に手が伸びてしまうんですよね。
もうひとつ、1年で一気に大きさを戻そうとして太い枝を何本も切り、翌年は徒長枝(とちょうし:勢いよく真上に伸びる枝)ばかりで花が咲かない、という例もあります。
形を戻すのは2〜3年がかりで考えるのが安全です。

植木屋さんに「花を残す剪定」を頼むときの目安と費用
次のような状態なら、プロに任せたほうが結果的に早いかもしれません。
- 何年も刈り込みを続けていて、どの枝を残せばいいか判断がつかない
- 樹高が脚立で届く高さを超えている
- 雄株か両性株か、自分では見分けがつかない
植木屋さんに頼むときは、「花と実を楽しみたいので、刈り込みではなく透かしで」と最初にはっきり伝えてください。
これだけで仕上がりが変わります。
丸く刈りそろえた形に慣れている木ほど、透かすと最初は少しまばらに見えますが、それが花を取り戻すための途中経過なんです。
お庭の便利屋トムズでは、川口市をはじめ戸田市・蕨市・草加市・さいたま市南区・緑区で庭木の剪定をお受けしています。
剪定は1本3,300円〜(税込)で、お見積りは無料です。
切った枝葉は回収して持ち帰りますが、量が多い場合は運搬・処分料(3,300円〜/量に応じて)を別途申し受けます。
ほかの業者さんと比べるときも、見積りに枝葉の処分費が含まれているかどうかは必ず確認しておきましょう。
剪定代だけで比べると、あとで金額が食い違うことがあります。
川口市の住宅街では、モッコクが玄関脇や生け垣の並びに植わっていることが多く、隣の木と枝が絡んで光が入らなくなっている例もよく見かけます。
モッコク1本だけでなく周りの木もまとめて透かすと、花つきの改善が早いこともありますよ。
よくあるご質問
Q. 雄花しか咲かない株かどうか、花が咲く前に見分けられますか?
A. 葉や樹形では見分けがつきません。
花が咲いたときに中心のめしべの有無を見るのが確実です。
6〜7月に一度花をのぞいてみてください。
Q. 刈り込みをやめたら、翌年すぐに花は咲きますか?
A. 枝先の芽が残っていれば翌年から咲き始めることもありますが、長年刈り込んできた木は1〜2年かかることもあります。
焦らず透かしを続けるのが近道だと思います。
Q. 肥料を増やせば花は咲きますか?
A. 肥料を増やしすぎると葉と枝ばかり茂り、かえって花がつきにくくなることがあります。
まずは剪定の仕方と日当たりを見直すのが先です。
Q. 9〜10月を逃してしまいました。冬に切っても大丈夫ですか?
A. モッコクは寒さにやや弱い面があるので、真冬の強い剪定は避けたいところです。
川口市あたりなら、芽が動き出す前の3月ごろに軽く透かす程度にとどめ、しっかり整えるのは次の9〜10月に回すと安心です。
お庭のこと、まずはお気軽にご相談ください
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トップ写真:モッコクの木(撮影:KENPEI/CC BY-SA 3.0/出典:Wikimedia Commons/トリミング・縮小して使用)