シマトネリコが夏に「暴れる」のはなぜ?
シンボルツリーとして人気のシマトネリコ。涼しげな細かい葉と、洋風の家にも和風の庭にもなじむ姿が魅力ですが、実はこの木、庭木の中でもトップクラスに成長が早いんです。条件が良ければ1年で50cm以上、勢いのある若木なら1m近く伸びることも珍しくありません。
春に伸びた新しい枝が梅雨の水分をたっぷり吸って、7月には全体がもさもさに。これ、本当に多いんです。私たちが川口市で剪定のご依頼を受ける庭木の中でも、シマトネリコは「気づいたら2階の窓に届いていた」というご相談が特に目立ちます。
もともとシマトネリコは沖縄や台湾など暖かい地域に自生する木で、自然に育てば10mを超える高木になります。住宅の庭に植える場合は、人の手で高さを抑えてあげる前提の木だと考えてください。放っておいて勝手にコンパクトにまとまる木ではない、ということですね。

7月は「強剪定」ではなく「軽剪定(透かし)」が正解
「伸びすぎたから、夏のうちにバッサリ切ってほしい」。お客様からよく聞かれるご要望です。ただ、私たちは7月の強剪定(太い枝ごと大きく切り詰める剪定)はおすすめしていません。理由は2つあります。
夏に強く切ると「徒長枝」だらけになる
シマトネリコは切られると、失った分を取り返そうとして勢いの強い枝を一気に噴き出す性質があります。この暴走気味の枝を「徒長枝(とちょうし)」と呼びます。成長期ど真ん中の7月に太い枝を切り詰めると、切り口の周りからひょろ長い枝が何本も立ち上がり、秋には前より樹形が乱れてしまう。せっかく切ったのに逆効果、というわけです。
透かし剪定なら高さと風通しを同時に整えられる
7月に向いているのは、混み合った枝を選んで間引く「透かし剪定」です。内側で込み入った枝、絡み合った枝、輪郭から飛び出した枝だけを付け根から抜いていく方法で、木への負担が小さく、仕上がりも自然。全体の枝の2〜3割を抜くだけで、圧迫感がすっと消えます。
風通しが良くなると、梅雨明けに増えるハダニや、カイガラムシの排泄物が原因で葉が黒ずむ「すす病」の予防にもつながります。剪定は見た目を整えるだけでなく、木の健康管理でもあるんです。
先日も川口市内の住宅街で、お隣の駐車場に枝がかかりそうになったシマトネリコを透かし剪定しました。高さ4mほどの木で、作業時間は約1時間半。「切ったように見えないのにスッキリした」と言っていただけるのが、透かし剪定のいちばんの持ち味だと思います。

川口市でのシマトネリコ剪定の費用相場
気になる費用のお話です。剪定料金は木の高さで決まるのが一般的で、川口市周辺の相場は次のとおりです。
| 樹高 |
費用の目安(1本) |
作業時間の目安 |
| 3m未満 |
3,000円〜5,000円 |
30分〜1時間 |
| 3〜5m |
6,000円〜12,000円 |
1〜2時間 |
| 5m以上 |
15,000円前後〜(要現地見積り) |
2時間〜半日 |
私たちお庭の便利屋トムズでは、剪定1本3,000円から、お見積りは無料でお受けしています。業者によっては枝の処分費や出張費が別料金のこともあるので、見積りの段階で「総額でいくらか」を確認しておくと安心ですね。
ちなみに川口市は、江戸時代から続く植木の産地「安行」を抱える、庭木文化の根付いた街です。植木のプロが多い地域だからこそ、「シマトネリコ1本だけ」「ついでに伸びた生垣も」といった小回りのきく依頼は、私たちのような便利屋タイプの業者が向いていると思います。
自分で剪定する場合の注意点とよくある失敗
高さ3m以下で、脚立を安定して置ける場所なら、ご自身での剪定も十分可能です。ただ、自分でやって失敗するケースで多いのが、刈り込みバサミで表面だけを丸く刈ってしまうパターン。意外と盲点なんです。
表面だけを刈ると外側の葉ばかりが密になり、内側に日光が入らなくなって、中の枝がじわじわ枯れ込みます。翌年、外側をめくったら中はスカスカ。こうなると樹形の立て直しに2〜3年かかります。
- 枝はハサミで「付け根から」切る(途中でぶつ切りにしない)
- 一度に抜く枝は全体の3割まで
- 花が終わった直後に切ると、こぼれ種で周囲に芽が出るのを防げる
- 2階に届く高さになったら、無理をせず業者に相談する
特に注意していただきたいのが高所作業です。脚立の上でバランスを崩す事故は毎年起きています。命綱なしで屋根の高さの枝に手を伸ばすくらいなら、その1本はプロに任せてしまうほうが安上がりかもしれません。

よくあるご質問
Q. 7月に剪定して、木が枯れることはありませんか?
枝を間引く軽剪定なら心配いりません。シマトネリコは暑さに強く、真夏でも透かし程度ならよく耐えます。避けたいのは、葉がほとんどなくなるような強剪定。大きく切り詰めたい場合は、新芽が動き出す前の3〜4月まで待つのが安全です。
Q. どのくらいまで低くできますか?
一度の剪定で下げられるのは、樹高の2〜3割までが目安です。5mの木を2mにするような大幅な切り下げは、木への負担と徒長枝の暴発を考えると、春の強剪定と翌年の整枝に分けた2年がかりの計画をおすすめします。この木は焦らず段階的に、が鉄則です。
Q. 花のあとの白いふわふわは取ったほうがいいですか?
あれは6月ごろに咲いた花のあとにできる、翼のついた種です。シマトネリコには種がつく株とつかない株があり、種がつく株を放っておくと、こぼれ種で庭のあちこちから芽が出てきます。花後すぐの7月剪定なら、種を落としながら樹形も整えられて一石二鳥です。
Q. 切った枝の処分はどうすればいいですか?
業者に依頼する場合は、処分まで込みかどうかを事前に確認してください。私たちは切った枝の回収・処分までまとめて対応しています。ご自身で自治体のごみ収集に出す場合は、長さや束ね方のルールがあるので、お住まいの地域の区分を確認してからにしましょう。
シマトネリコは、年に1回の軽剪定さえ続ければ手のかからない、素直で良い木です。今年の夏、もさもさが気になり始めたら、それが「切りどき」のサインだと思ってください。
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